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研究成果最適展開支援プログラムA-STEP実用化挑戦タイプの開発実施企業に、インテル キャピタルが投資

研究成果最適展開支援プログラムA-STEPで支援している株式会社Trigence Semiconductorが5月29日、米半導体大手インテルの投資部門インテル キャピタルの投資を受けたと発表しました。

同社が独自に開発したデジタル信号処理技術「Dnote®」は、スピーカーをデジタル信号で直接駆動することで大幅な消費電力の削減を実現しており、音質的にも高い評価を得ています。既存のアナログ方式の音楽・音声再生システムからの置き換えが期待されています。

JSTは、同技術が新規性・独創性に優れ、実用化への期待が大きいことから、平成18年度の地域イノベーション創出総合支援事業(シーズ発掘試験)で採択。その後、平成21年度の研究成果最適展開支援プログラムA-STEPの実用化挑戦タイプ(中小・ベンチャー開発)で採択し、現在も引き続き、実用化に向けた開発を進めています。課題名は、「フルデジタルスピーカー信号処理用LSI」で、写真右のようなLSIを開発しています。

この度、同社がグローバル企業から高く評価されて投資を受けたことは、研究開発型の中小・ベンチャー企業を支援するA-STEPの趣旨に沿うものであり、技術開発の加速、事業の拡大等が期待されます。

* Dnote®は、日本、米国およびその他の国における株式会社Trigence Semiconductorの商標または登録商標です。