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第7回ACES国際ワークショップ開催報告
−2010年10月03日(日)〜08日(金) グランドパーク小樽−

CREST「マルチスケール・マルチフィジックス現象の統合シミュレーション」研究領域の「観測・計算を融合した階層連結地震・津波災害予測システム」研究プロジェクトチーム(研究代表者:統計数理研究所 予測発見戦略研究センター 松浦充宏特任教授)は、平成22年10月3日から8日迄の6日間にわたり、第7回ACES国際ワークショップを北海道小樽市で開催しました。

ACES (APEC Cooperation for Earthquake Simulation) は、地震シミュレーション研究に関するAPEC連携組織として1998年に創設され、これまでに6回の国際ワークショップを開催するなど、世界に於けるこの分野の先端的研究を主導してきました。今回のワークショップの目的は、地震や津波の大規模シミュレーション及びその基礎となる計算情報科学についての最新の研究成果の発表、議論及び情報交換を通じて、地震発生とそれに関連する諸現象の理解に向けた総合的シミュレーション研究の国際的発展に寄与することにありました。

ワークショップには国内から46名、海外12カ国から45名の研究者(招待講演者11名)が参加し、本CRESTプロジェクトチームの研究成果を含め、口頭71件、ポスター28件の研究発表がありました。ワークショップの全体構成は、初日はレジストレーションとアイスブレーカー、2日目から5日目までがサイエンスティック・セッション、6日目は野外巡検としました。サイエンスティック・セッションでは、JSTのOsamu Ichimaru、ACES Executive DirectorのJohn Rundle、及びCREST Project LeaderのMitsuhiro Matsu'uraによる基調講演の後、地震発生サイクルの巨視的シミュレーション、動的破壊と地震波動伝播の巨視的シミュレーション、計算環境とアルゴリズム、観測データの解析と同化、微視的シミュレーションとスケーリング、及びシミュレーションモデルの適用について、世界をリードする最新の研究成果が次々に発表されました。本CRESTプロジェクトチームは、微視的シミュレーションとスケーリングを除く全てのセッションで都合15件の研究成果を世界に発信し、高い評価を得ました。これらの研究発表と活発な議論を通じて今後の世界の地震・津波シミュレーション研究の方向を定めると共に、アジア太平洋地域の諸国との国際連携を一層強化できたことは、本ワークショップの極めて重要な成果だと思います。

最後に、本国際ワークショップを共催して頂いた防災科学技術研究所、並びに後援して頂いた日本地球惑星科学連合、日本地震学会、及び統計数理研究所に深く感謝致します。

第7回ACES国際ワークショップ開催報告_1
第7回ACES国際ワークショップ参加者集合写真

第7回ACES国際ワークショップ開催報告_2
F. J. Sanchez-Sesma 教授(メキシコ)による講演風景