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アト秒量子ダイナミクスの理論に関する滞在型国際ワークショップ
−2010年06月21日(月)〜2010年07月17日(土) 電気通信大学−

アト秒量子ダイナミクスの理論に関する滞在型国際ワークショップ_1 
アト秒量子ダイナミクスの理論に関する滞在型国際ワークショップ_2 

さきがけ研究課題「強高度レーザーによる超高分解能4次元時空イメージング」(研究代表者:電気通信大学 森下亨)において、2010年6月22日から7月16日まで、「アト秒量子ダイナミクスの理論に関する滞在型国際ワークショップ」を電気通信大学(東京都調布市)にて開催しました。本ワークショップでは、当該分野のエキスパートである5人の海外招待研究者が4週間の長期にわたって滞在し、他の参加者を交えてセミナー、自由な意見交換、およびそれらに基づいた実際の理論・計算手法やプログラムの開発を行うという、新しい仕組みによる国際協力関係の基盤構築を試みました。

前半の6月30日および7月6日には、セミナーを開催し、5人の招待研究者および申請者と同じさきがけ研究領域「光の創成・操作と展開」の石川顕一研究者を含め9名の方々に講演していただきました(参加者は延べ70名)。セミナーでは、「断熱理論」という、高強度レーザー場中の原子分子ダイナミクスの分析に関する新しい理論、多電子系の量子ダイナミクス、アト秒パルスによる分析法、高次高調波発生における量子干渉、2色レーザー場中のダイナミクス、分子の超閾イオン化の新しい計算法、といった様々なテーマについて、問題提起、今後の発展性などが活発に議論されました。ワークショップの後半では、セミナーでの議論をもとに意見交換、さらには実際の理論手法やプログラムの開発、実験条件の可能性の探索を行いました。電気通信大学の若手研究者10名が常時議論に参加し、適宜、小セミナーを開催するなど、大変活気のある雰囲気の中で活発な議論が行われました。

本ワークショップによって、アジア―日本―欧州の国際的な研究ネットワークを構築するとともに、科学技術の基盤となる人的すそ野を広げることができました。「滞在型国際ワークショップ」という新しい試みは、「研究者間の知識の共有と議論による発展が大変重要であることが認識された」、「今回1度限りでなく継続的に行いたい」という意見が多数出るなど、参加者からもたいへん好評でありました。