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「JST−CIRM 共同研究プログラム」の採択について

JSTは、国際協調を通して、iPS細胞などにかかわる幹細胞研究をさらに進展させるために、戦略的創造研究推進事業の一環として、日本と米国・カリフォルニア州研究者による共同研究をカリフォルニア再生医療機構(CIRM)※)と共同で支援します。なお、本共同研究はJSTとCIRMで結んだ「幹細胞研究に関する協力の覚書」(平成20年11月18日 プレス発表)に基づくものです。

今回、平成21年8月14日から9月15日まで募集を行い、日本とカリフォルニアの研究者が共同作業により作成した共同研究提案9件について、JSTとCIRMがそれぞれの選考会を実施して選考結果を擦り合わせた結果、1件の提案を採択しました。採択された研究課題名、日本側およびカリフォルニア側の研究代表者は、以下の通りです。

研究課題名: 「微小環境がヒトiPS細胞及び胎児由来神経幹細胞の分化・腫瘍化に及ぼす影響」
日本側研究代表者: 中村 雅也(慶應義塾大学医学部整形外科)
カリフォルニア側研究代表者:
Aileen J Anderson(アイリーン J アンダーソン)(カリフォルニア大学・アーバイン校)
研究概要:本共同研究では、幹細胞を利用した損傷脊髄の再生治療に向けて、その課題点を研究します。日本側は、種々のヒトES, iPS細胞から分化させた神経幹・前駆細胞が有する内在性特質の多様性を明らかにします。カリフォルニア側は、移植された神経幹・前駆細胞に及ぼすホスト組織由来の外材性因子の作用機序を明らかにします。本共同研究により、どのような細胞が脊髄損傷の細胞医療に適しているか、さらにその根拠が明らかになると期待されます。

JSTは日本側で実施する研究に対して3年にわたり、総額9000万円(間接経費含まず)を支援する予定です。また、CIRMはカリフォルニアで実施される研究に対して、3年にわたり、おおよそ総額128万ドルを支援する予定です。

本プログラム研究総括(永井 良三:東京大学 大学院医学系研究科教授)のコメント(抜粋)
本共同研究は、日本およびカリフォルニアの当該分野におけるトップレベルの研究者からなるチームが神経幹細胞を利用した再生医療に真正面から取り組むチャレンジングなプロジェクトであり、今後の研究成果が大いに期待されます。
日本側の選考委員や研究総括による選考総評などは、下記の詳細情報から参照してください。
http://www.jst.go.jp/kisoken/jst-cirm/ipssaitaku1006.html

※) カリフォルニア再生医療機構(CIRM:California Institute for Regenerative Medicine、http://www.cirm.ca.gov/
2004年11月にカルフォルニア州の住民投票により大学・研究機関の幹細胞研究を対象とした10年間で最大約3000億円(3Bドル)の債権発行が承認され、併せて2005年初めにCIRMが再生医療を支援する新たな州の機構として創設されました。厳格な倫理・医療基準のもと幹細胞研究・再生医療の支援と振興を行い、慢性的な疾患や怪我を対象とした医薬、治療法、診断、研究技術の発見と開発に資する幹細胞の研究および関連する生命研究と研究施設整備を対象とした研究費の支給と融資を行っています。

本件に関するお問い合わせ先
研究領域総合運営部 長田(ナガタ)
Tel:03-3512-3524 Fax:03-3222-2064 E-mail:cp-info@jst.go.jp