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全米科学アカデミー(NAS)が日本の材料科学研究を高く評価。JSTの迅速で集中的な投資に重大な関心。

全米科学アカデミー(NAS)は、2009年10月、米国が新物質研究分野で世界的リーダーシップを取り戻すための必要な取組みに関する報告書「結晶材料のフロンティア」(Frontiers in Crystalline Matter: From Discovery to Technology) を発表した。

同報告書では、米国はかつて結晶材料の探索と結晶成長の分野において世界的リーダーだったが、今や他国に後れをとっていると指摘。特に日本を中心とするアジア、ヨーロッパの国々がこの分野に重点投資したことが原因と分析している。

日本での重点投資の例として、JSTの5年間1500〜2000万ドル規模のファンディング(ERATO事業:細野・透明電子活性プロジェクト(総括責任者:細野秀雄氏))が挙げられ、高く評価された。

また、細野氏らによる新しい高温超伝導物質発見をきっかけとして、緊急投資の必要性をいち早く認識して設定したJSTの鉄系超伝導体の特別プログラム(TRiP事業:超伝導研究特別プロジェクト(研究総括:福山秀敏氏))が重要な役割を果たしていると記載されている。

これらの重点的で迅速な投資により、この10年間で日本が結晶材料の探索と結晶成長の分野で世界的リーダーの座につくことになったと結論づけた。

同報告書を作成した委員会のメンバーには、ウィスコンシン大学マディソン校のPaul S. Peercy氏、ジョーンズホプキンス大学のCollin L. Broholm氏、プリンストン大学のRobert J. Cava氏などが含まれている。