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高分子ゲルに関する国際シンポジウム(GelSympo2009)開催報告
−2009年12月2日(水)〜12月4日(金) 関西大学・百周年記念会館−

高分子ゲルに関する国際シンポジウム(GelSympo2009)開催報告_1 
高分子ゲルに関する国際シンポジウム(GelSympo2009)開催報告_2 

さきがけ研究課題 「分子応答性材料を用いたインテリジェントインターフェースの創製」(研究代表者:関西大学化学生命工学部教授、宮田隆志:さきがけ研究領域「界面の構造と制御」)において、平成21年12月2〜4日の日程で「高分子ゲルに関する国際シンポジウム(GelSympo 2009)を関西大学・百周年記念会館にて開催しました(参加登録者:158名)。

高分子ゲルはソフト&ウェットマテリアルとして学術的に極めて高い関心を集め、バイオマテリアルやセンサー、バッテリー、マイクロデバイスなどの先端科学技術の新潮流にも大きく寄与し、医療・環境・エネルギー分野等での応用研究が活発です。このような高分子ゲルとその周辺分野に関わる国際シンポジウムは世界的にも類のない非常にユニークなシンポジウムであり、その関連分野をリードしてきた世界的に著名な研究者を招待講演者として招聘し、活発な討論を行いました。

本シンポジウムでは、当研究課題の研究成果を広く発表すると共に、様々な分野の研究者と活発に議論することを目指して、基調講演(海外1件、国内1件)、招待講演(海外11件、国内5件)、一般口頭発表(海外7件、国内14件)、ショート口頭発表(海外6件、国内10件)およびポスター発表(海外26件、国内79件)が実施されました。基調講演および招待講演では、高分子ゲルおよび関連の分野で活躍している世界トップクラスの研究者が独創性の高い研究成果について紹介されました。特に、基礎研究から応用研究、また物理系から化学系、バイオ系に至まで多岐にわたる分野の招待講演者を集めることができ、参加者にとって幅広い情報を得る貴重な機会になったと思います。

一方、一般発表の申込も受け付けましたが、高分子ゲル研究の注目度の高さから、予想を遙かに上回る口頭発表申込があり、やむを得ずショート口頭発表やポスター発表に移動して頂きました。特に、若手研究者にも著名な研究者の前で口頭発表する機会をつくるために、5分間の口頭発表を行い、ポスターセッションで討論するショート口頭発表も設定しました。一般口頭発表およびショート口頭発表の内容も非常にレベルが高く、招待講演者や他の参加者も熱心に聞き入っていました。さらに、ポスター発表も発表件数が多かったため、初日夜と二日目午後で合わせて3つのセッションに分けました。会期中はポスター展示を続けるようにプログラムしたので十分に議論して頂けたようです。なお、ポスター発表については,招待講演者および運営委員に評点を依頼して105件のポスター発表中から8件の優秀発表を選出し、懇親会の折にBest Poster Awardとして表彰しました。

懇親会は世界的に著名な研究者と若手研究者の交流の場として和やかな雰囲気で開催され、若手研究者にとって憧れの研究者と一緒に記念写真を撮影している姿などが見受けられました。懇親会の席上では、いずれの発表も研究内容が優れており、本シンポジウムのレベルが非常に高いとの言葉を、国内外の研究者から頂戴しました。

今回の国際シンポジウムでは、さきがけ研究課題に関連する高分子ゲルとその関連分野に焦点をあてて発表内容を構成しました。また、JSTの戦略的創造研究推進事業に関連する講演が多数有り、異なる領域間での意見交換が可能な領域融合型のシンポジウムとなりました。高分子ゲルをキーワードにさきがけ研究やCREST研究における様々な領域の研究の融合についても考える機会になり、領域横断型のプロジェクトの可能性を探ることもできました。