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TRIP 「新規材料による高温超伝導基盤技術」第3回領域会議 (公開シンポジウム) 開催報告
−2009年12月12日(土)〜13日(日) 東京大学 小柴ホール−

TRIP 「新規材料による高温超伝導基盤技術」第3回領域会議 (公開シンポジウム) 開催報告_1 
TRIP 「新規材料による高温超伝導基盤技術」第3回領域会議 (公開シンポジウム) 開催報告_2 

戦略的創造研究推進事業・研究領域 「新規材料による高温超伝導基盤技術」(TRIP)では、約半年に一度の頻度で、研究総括(スーパーバイザー)・アドバイザー・研究者が一堂に会する「領域会議」を開催し、その中では、各研究課題の進捗状況の把握および研究者間の現状認識や情報共有などを図っています。今回は、前回(今年7月)に続いて、公開シンポジウム形式で開催いたしました。12月12日・13日の2日間にわたっての開催で、約170名の方にご参加いただきました。

まず、約1年前の研究課題開始時から比較すると、試料がより高品質化されてきていることが、特筆すべき進展の一つであります。より大きな単結晶試料および薄膜の作製に、多くのチームが成功するようになってきました。これらを通じ、鉄系超伝導を支配しうる物理的および化学的要因についての課題抽出、ならびに議論が行われました。

また、新組成・新物質を探索する取組みについての報告もありました。現状は、超伝導転移温度(Tc)が低いもの多いですが、今後、より高いTcを持つ新たな超伝導物質群が発見されることはもとより、超伝導以外の機能を持った新たな物質の発見が期待されます。

加えて、LaFeAsO1-xFx超伝導の発見者である細野秀雄・東京工業大学教授(領域アドバイザー)からは、ドイツでもTRIPと同様のファンディング・スキームが開始されたこと、これらを受けての日本(TRIP)のプレゼンスを高めていくべきであるといったコメントや提言がありました。

それを受けて、今後、TRIPにおける各研究課題を遂行し世界をリードすることを目指すのみならず、こうした同じ研究目的を持つ諸外国との連携についても、積極的に図っていく所存でおります。