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蛋白質複合体形成と機能のマルチスケールダイナミクスに関する国際シンポジウム開催報告
−2009年7月14日(火)〜7月16日(木) 東京大学 山上会館−

蛋白質複合体形成と機能のマルチスケールダイナミクスに関する国際シンポジウム(International Symposium on Multi-Scale Dynamics of Protein Complex Formation and Function)を2009年7月14日(火)〜7月16日(木)に、東京都文京区の東京大学山上会館で開催し、国内外の研究者22名が講演を行いました。

このシンポジウムは、JST‐CRESTの国際強化支援策により開催したものです。その目的は、蛋白質複合体形成と機能のメカニズム研究の最先端と現状の問題点を明らかにし、CREST研究領域「マルチスケール・マルチフィジックス現象の統合シミュレーション」の北尾チームが行なっている研究成果を内外に発信すると共に、当該分野での最先端の研究についての議論を深め、新しい研究ネットワークを構築することです。

講演者はCREST北尾チームのメンバーと当該分野の国内外の第一線の研究者で、参加者は63名(海外招待講演者7名)でした。講演内容は、粗視化レベルでの蛋白質複合体予測シミュレーション(ドッキング)から立体構造精密化、複合体形成に重要な役割を果たしている溶媒効果、複合体の分子機能を解明するためのマルチスケールシミュレーション法の開発とそれを応用した機能メカニズムまでに及ぶ最先端の研究成果でした。また、これまでは十分考慮することが難しかった複合体形成における構造変化のような問題の解決等、今後の更なる研究の発展についての活発な議論が行われました。特にCRESTを通して開発されてきた、これまで十分ではなかった溶媒による効果を考慮した自由エネルギー計算法とその複合体形成問題への応用の可能性に関しては、今後当該分野の研究に大きなインパクトを与えるものとの期待が高まりました。

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