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国際シンポジウム「海馬ニューロン新生:神経機能と精神疾患への関わり」開催報告
−2009年6月2日(火)〜6月3日(水) 淡路夢舞台国際会議場(兵庫県・淡路島)−

戦略的創造研究推進事業CREST研究領域「脳の機能発達と学習メカニズムの解明」大隅チームおよび研究領域「精神・神経疾患の分子病態理解に基づく診断・治療へ向けた新技術の創出」宮川チームは合同で、国際シンポジウム「海馬ニューロン新生:神経機能と精神疾患への関わり」を2009年6月2日(火)〜3日(水)にかけて淡路夢舞台国際会議場にて開催いたしました。

哺乳類のニューロン新生は、胎生期の中枢神経系でしか見られないと従来考えられてきました。しかしながら近年、海馬歯状回の顆粒細胞下層と側脳室の脳室下帯には神経幹細胞が存在し、新たなニューロンが一生にわたって産生され、神経回路に組み込まれていることが明らかになりました。また、加齢や様々な疾患に伴う生後脳におけるニューロン新生の増減も報告されており、ニューロン新生という現象の生理的意義に注目が集まっています。

本シンポジウムではニューロン新生を中心に、学習や精神疾患などとの関連性について集中的に討論を行いました。脳の発生発達、ニューロン新生、記憶と学習、精神疾患、モデル動物などに関して、海外から5名、国内から10名の講演と、30題のポスター発表が行われ、約80名の参加者による熱心な討論が行われました。本シンポジウムを通して、ニューロン新生と精神疾患の関連性やニューロン新生の生理的意義などについて、参加した研究者の間で互いに理解を深め合い、神経新生の研究の将来性、そして課題を改めて認識することができました。

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