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国際シンポジウム−食物および酸素に対する環境応答の分子機構 第3回−開催報告
− 2009年2月9日(月) 〜 2月11日(水) 東北大学医学部艮陵会館 −

国際シンポジウム−食物および酸素に対する環境応答の分子機構 第3回−(Molecular Mechanism of Environmental Response to Food and Oxygen III)を、JSTと東北大学医学系研究科との共催で、2月9日から11日の3日間、東北大学医学部艮陵会館で開催いたしました。

戦略的創造研究推進事業のERATO山本環境応答プロジェクト(2002年11月〜2008年3月)は2005年と2007年に「食物および酸素」をテーマに国際シンポジウムを主催し、国内外から高い評価を頂いてきました。今回のシンポジウムは、その第3回目で、プロジェクト研究成果の集大成を国内外に示すとともに、環境応答の分子メカニズムの包括的な理解を目的としています。

シンポジウムでは、ERATO山本環境応答プロジェクト出身者を中心に国内研究者計13名と、これら研究者と同じ研究フィールドで活躍する世界的に著名な海外研究者9名により、オーラル講演が行われ、さらに、主に若手研究者によるポスター発表約40件がありました。

講演では、山本環境応答プロジェクトが世界をリードして明らかにしてきたKeap1-Nrf2システムを中心に環境応答の分子機構のテーマについて、最新の研究成果が発表され、活発な意見交換が行われました。講演を行った海外研究者には、近年環境応答分野の研究に新規に参入してきた研究者も多く、環境応答分野の研究者人口が世界レベルで急増していることがわかりました。また、それぞれの研究者の背景も多様で、毒物学、化学、分子生物学、構造生物学、遺伝学など多岐にわたり、様々な角度から環境応答分野が注目を浴びていることが伺えました。9日と10日の夕方から行われたポスターセッションも大盛況で、熱い討論が続きました。

環境応答研究は、ブロッコリースプラウトやローズマリーなど健康食品・予防医学に加え、新たなフィールドとして癌治療へ応用可能であることが明らかになりつつあり、創薬など臨床・産業への応用が考えられています。一方で、タンパク質分解機構や既知のシグナル経路と環境応答のクロストークなどの研究は、医学分野だけにとどまらず、生命科学における新たな基本原理の発見へとつながっていくことが期待されます。

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