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第2回 「中学生のための太陽電池教室」開催報告(平成26年9月6日)

 平成26年9月6日(土)に、郡山市こども総合支援センター(ニコニコこども館)において「中学生のための太陽電池教室」を、科学技術振興機構(JST)の主催、 郡山市教育委員会の後援により開催しました。当日は中学生18名、小学生11名、その他中学校教員や保護者が参加しました。

 JST渡辺美代子執行役(理数学習推進及び科学コミュニケーション担当)による挨拶の後、当事業の研究総括 東京工業大学の小長井誠教授から、太陽光発電のしくみや利点、太陽電池の研究等についての講義と、本年4月より郡山市内の産総研福島再生可能エネルギー研究所に集結させた、本事業の研究拠点についての紹介がありました。

 講義の後、3種類の体験コーナーを設けて、参加者は各コーナーで様々な体験をしました。

 小長井教授のサイエンスショーのコーナーでは、太陽電池等で使用されるシリコンカーバイドの板を使って氷を切る実験を行いました。サーモグラフィーを見ると、この素材はステンレスやガラスと比べ、熱の伝わり方が非常に早いことが確認でき、この性質により氷が切れることを理解しました。

 太陽光の色と発電との関係を学ぶ実演コーナーでは、目に見えない赤外線でも結晶シリコンで出来た太陽電池が発電する様子を観察し、太陽電池の種類によって得意とする光が異なっていることを理解しました。

 工作コーナーでは、ミニソーラーカーを組み立て、走行実験を行いました。走行実験の時は日が陰ってしまい、屋外ではあまり走らせることができませんでしたが、室内の特製コースでライトを当てて走行させ、ライトの距離や角度に応じた速度の違いを体感しました。

 最後に小長井先生から一人ずつに「未来博士号認定証」が手渡されました。

 教室終了後、たくさんの参加者が小長井教授に質問していたのが印象的でした。

 当事業では今後も、研究拠点の近隣の子ども達をはじめ、一般の方が当事業や太陽電池に対する興味関心を高めていただけるような活動を続けてまいります。

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