波長可変な顕微過渡吸収分光を用いた光電変換系における電荷捕捉サイトおよび光退色過程の解明
片山 哲郎
大阪大学 ナノサイエンスデザイン教育研究センター 特任助教
通常型 3年
研究課題概要
電荷捕捉と色素の光退色は、有機系太陽電池の効率化、長期安定動作を阻む最も大きな問題です。しかし実際の太陽電池では、試料の空間不均一性により、その因子の直接的解明は困難でした。本研究では、新規の超高速時間分解顕微分光測定装置を開発・応用し、電荷捕捉サイトや光退色の因子を時間・空間両面から解明します。これらの結果から、効率の良い光電変換分子系の設計指針を提出し、高効率な有機太陽電池の開発に貢献します。