二酸化炭素資源化を目指した植物の物質生産力強化と生産物活用のための基盤技術の創出

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さきがけ

山口 有朋 (産業技術総合研究所 化学プロセス研究部門 研究グループ長)

木質バイオマスの全炭素成分有効利用を目指した触媒化学変換技術の開拓

 本研究では、植物が成長の際取り込んだすべての二酸化炭素を資源化することを目的として、木質バイオマスの全炭素成分をプラスチック原料などの有用化学物質へと変換する技術を確立します。固体触媒を用いた化学変換により、木材チップ等の木質バイオマスそのものを反応物として構成成分であるセルロース、ヘミセルロース、リグニンの全てを有用化学物質に変換する技術を開発します。