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藻類・水圏微生物の機能解明と制御による、バイオエネルギー創成のための基盤技術の創出
藻類・水圏微生物の機能解明と制御による、バイオエネルギー創成のための基盤技術の創出
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研究チーム・研究者紹介

CREST 3期生

石川孝博チーム

石川孝博
石川 孝博
島根大学生物資源科学部 教授

形質転換ユーグレナによるバイオ燃料生産基盤技術の開発

微細藻類ユーグレナは、光合成により得た貯蔵多糖パラミロン(β-1,3-グルカン)から、バイオディーゼル燃料としての利用が期待されるワックスエステル(主成分は、ミリスチン酸C14とミリスチルアルコールC14)を大量に生産します。本研究では、ワックスエステル発酵経路とその調節機構の解明および関連有用遺伝子による形質転換技術を用いて、より高い光合成活性を持ちワックスエステル高生産可能な‘スーパーユーグレナ’作出のための基盤技術の確立を目指します。

中島田豊チーム

中島田豊
中島田 豊
広島大学大学院先端物質科学研究科 教授

海洋微生物発酵制御を基盤とした大型藻類の完全資源化基盤技術の開発

脱化石・原子力資源の世界的要請を背景に、海洋藻類の高効率エネルギー・資源化技術が求められています。そこで本研究では、海洋微生物が持つ耐塩性および海藻糖質代謝機能に着目し、海洋複合メタン生成菌群を活用した高効率メタン発酵技術を中心として、高塩条件下での前処理技術、高付加価値物質や金属の回収技術等を含む、海洋藻類のエネルギー・資源化システム実用化に必要な要素技術の確立を目指します。

花井泰三チーム

花井泰三
花井 泰三
九州大学大学院農学研究院 准教授

合成代謝経路構築によるシアノバクテリアのバイオアルコール生産

本研究は、シアノバクテリア(ラン藻)に大規模な遺伝子組み換え技術を利用して外来遺伝子群を導入し、合成代謝経路(連鎖的な酵素反応)を構築することで、シアノバクテリアが本来生産しない化学物質(イソプロパノール等のバイオアルコール)を連続生産させるための基盤技術を構築することを目的としています。本研究により、火力発電所等の燃焼排ガスに含まれる二酸化炭素を原料として、石油代替燃料および化成品原料として活用できるバイオアルコール生産が可能となり、低炭素循環型社会の実現に貢献することが期待されます。