開発を実施すべき新技術の評価


課題名 「生体活性傾斜機能を有する人工股関節」
研究者 京都大学工学研究科 教授 小久保 正
評価  本技術は、人工股関節の大腿骨ステムやカップ等、生体骨と接触する部位に使用される資材であるチタン合金に、アルカリ処理と加熱処理を施すことにより、チタン合金表面にアモルファス状のチタン酸ナトリウム層を傾斜的に形成させ、生体内にて生体骨類似のアパタイトを生成する機能を付与し、生体骨との結合を高めた人工股関節に関するものである。
 本技術は、簡便な工程で人工股関節に生体活性を付与でき、かつ傾斜機能により生体骨と強く結合できる特徴を有しており、変形性股関節症や慢性関節リウマチ患者に対する人工股関節置換術による治療への利用及び術後の生体骨との固定の長期安定性の実現が期待される。
評価者 新技術審議会会長 末松安晴
新技術審議会新技術開発部会長 笛木和雄
新技術審議会委員 高橋清、舘野之男、徳久芳郎、富山朔太郎、廣部雅昭、
         増本健、小粥正巳
評価日 平成11年1月26日
本件に関する問い合わせ先 東京都千代田区四番町5-3
科学技術振興事業団 プロジェクト部第二課 佐藤、小泉
Tel 03-5214-8995 Fax 03-5214-8999

This page updated on March 9, 1999

Copyright© 1999 JapanScienceandTechnology Corporation.

www-pr@jst.go.jp