開発を実施すべき新技術の評価


課題名 生ごみ高速減容化システム
研究者 大阪府立産業技術総合研究所 主任研究員 宮内修平
     同        主任研究員 井本泰造
評価  本技術は、水分の含有率が高い生ごみを微生物発酵させ、生ごみ中の有機物分解と水分蒸発を行うことにより生ごみを高速に減容化するシステムに関するものである。本システムはロータリーキルン型発酵装置内の生ごみ内部に空気を十分に供給して好気性発酵を促進させるとともに、生ごみの性状に応じて発酵装置内に熱風を供給して温度・水分を制御して発酵の進行を安定化させることにより、生ごみを減容化する。また、発酵により蒸発した水分などに含まれる臭気成分を熱分解により脱臭するものである。
 本技術による生ごみ減容化システムは、中央卸売市場などから大量に排出され、水分の含有率が高く、性状が日々変動する青果、水産物等の生ごみを、1週間程度の短期間で1/10程度に減容化でき、脱臭機構を備え、臭気をほとんど排出しないなどの特徴を持つため、中央卸売市場などに付設するごみ処理システムとしての展開が期待される。
評価者 新技術審議会会長 田中郁三
新技術審議会新技術開発部会長 笛木和雄
新技術審議会委員 高橋 清、徳久芳郎、富山朔太郎、中島泰夫、廣部雅昭、
         増本 健、小粥正巳
評価日 平成10年12月24日
本件に関する問い合わせ先 東京都千代田区四番町5-3
科学技術振興事業団プロジェクト部第一課 蔵並、長谷川
Tel 03-5214-8994 Fax 03-5214-8999

This page updated on March 8, 1999

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