「戦略的基礎研究推進事業」における
新研究領域「内分泌かく乱物質」と
研究統括の決定および研究提案募集の開始

　科学技術振興事業団（理事長　中村守孝）は、「戦略的基礎研究推進事業」において、新たに研究領域「内分泌かく乱物質」を、その研究統括として 鈴木　継美　東京大学名誉教授を決定した。これをもとに研究提案募集に示す要領にて、平成10年9月16日から平成10年10月 30日まで行う。
　今回の募集では一研究テーマ当たりの研究費は、年間平均して3千万円程度から1.5億円程度を想定しており、研究期間は5年を限度とする。なお、研究費3千万円／年、研究期間3年程度の小型の研究提案も歓迎する。
　今回新たに設定した研究領域「内分泌かく乱物質」は、戦略目標「環境にやさしい社会の実現」(参考1)のもとに設けたものである。
　募集に際し、説明会を別紙の要領にて予定している。
　戦略的基礎研究推進事業は、「科学技術創造立国」を目指し、明日の科学技術につながる知的資産の形成を図るため、国立試験研究機関や大学などに所属する研究者が、その研究機関の研究ポテンシャルを活用しつつ、基礎研究を推進するものである。そのため、国が定めた戦略目標のもとに事業団が研究領域を定め、当該研究領域について広く研究提案の募集を行う。募集締切後、書類審査、面接審査により研究代表者および研究課題を選定する。選定後、契約などの条件が整い次第、研究を開始する予定である。
　研究領域ごとに置かれる研究統括は、研究代表者および研究課題の選考の責任者となるとともに、個々の研究実施について、研究進捗状況の把握およびその調整、研究者に対する助言などを行う。
　なお、この研究領域「内分泌かく乱物質」は平成10年度第一次補正予算により、発足したものである。

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