科学技術振興事業団 第60号

平成10年4月28日
科学技術庁
科学技術振興事業団

戦略的基礎研究推進制度における戦略目標、研究領域
研究統括の決定および平成10年度研究提案募集の開始

1.戦略目標の決定

 戦略的基礎研究推進制度では、科学技術庁が「戦略目標」を定め、科学技術振興事業団が「戦略目標」のもとに「研究領域」および「研究統括」を設定し、研究提案を募集するものである。平成10年度の研究提案募集に関し、科学技術庁は「戦略目標」として「分子レベルの新機能発現を通じた技術革新」「資源循環・エネルギーミニマム型社会システムの構築」を決定した。

2.研究領域および研究統括の決定

 科学技術振興事業団は、上記戦略目標を受け、以下の新たな4つの「研究領域」と4人の「研究統括」を決定するとともに、平成9年度設定研究領域「脳を知る」では、新たな「研究統括」を決定した。
(1)戦略目標:「分子レベルの新機能発現を通じた技術革新」のもとの研究領域、研究統括
・電子・光子等の機能制御(研究統括:菅野卓雄(東洋大学学長、東洋短期大学学長))
・分子複合系の構築と機能(研究統括:櫻井英樹(東京理科大学教授))
・ゲノムの構造と機能(研究統括:大石道夫((財)かずさDNA研究所所長))
(2)戦略目標:「資源循環・エネルギーミニマム型社会システムの構築」のもとの研究領域、研究統括
・資源循環・エネルギーミニマム型システム技術(研究統括:平田 賢(芝浦工業大学教授))
(3)平成9年度設定研究領域「脳を知る」の研究統括:
久野 宗(京都大学名誉教授、岡崎国立共同研究機構生理学研究所名誉教授)

3.科学技術振興事業団は、平成10年度の研究提案募集を平成10年4月28日から6月22日まで行う。なお、今年度より民間企業の研究者を研究代表者とする研究提案を受け付ける。また、今年度の募集においては、複数のセクターから構成される研究チーム(国研、大学、企業など、性格の異なる研究機関から構成される研究チーム、詳しくは募集要領を参照)の研究提案を歓迎し、優先的に採択する。

 戦略的基礎研究推進制度は、「科学技術創造立国」を目指し、明日の科学技術につながる知的資産の形成や新産業の創出を図るため、国立試験研究機関、大学、特殊法人、企業等に所属する研究者が、その研究機関のポテンシャルを活用しつつ基礎研究を実施し、いずれその研究成果が国民や社会に還元されていくことを期待するものである。
 戦略的基礎研究推進制度は、平成7年度に発足して以来、3回の研究提案募集を行っており、今回は4回目の研究提案募集である。

戦略的基礎研究推進制度における戦略目標について

応募要領

募集説明会の開催予定

戦略的基礎研究推進制度

※詳細情報についてご希望の方は、当事業団総務部広報担当までお申し込みください。   TEL:048-226-5606 FAX:048-226-5646


This page updated on June 19, 1998

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