開発を終了した課題の評価

団報第361号


課 題 名 「LDアレイパワーレーザー」
研 究 者 大阪大学 助教授 實野 孝久
所 有 者 大阪大学 助教授 實野 孝久
浜松ホトニクス株式会社
科学技術振興事業団
委託企業 浜松ホトニクス株式会社
開 発 費 700,000千円
開発期間 平成10年3月~平成15年3月
評 価  本新技術は、複数個のレーザーダイオード(LD)からなるLDアレイの光を微小部分に集光することで、高い出力と集光密度が得られるLDアレイパワーレーザーに関するものである。
 本開発では、LDの導波路構造と屈折率分布を検討して、集光が容易なシングルモード発振を高出力時にも維持することが可能となった。また、出射部の光密度と電流注入を低減して温度上昇を抑えることで、高出力発振時の長寿命化をはかった。本開発のLDは近接して配置しても光結合等による効率の低下が少ないため、集積密度を高めて全体の出力を向上させることが可能である。高集積アレイを用いた試験では、1.0×10W/cm以上の出力を1000時間以上(パルス駆動)にわたって維持することが確認できた。
 本新技術によるLDアレイパワーレーザーは、小型で効率が高く取扱いも容易であることから溶接、切断、マーキング加工用光源等への応用が期待される。
評 価 者
新技術審議会 会長
  阿部 博之
新技術審議会 新技術開発部会長
  増本 健
新技術審議会 新技術開発部会 委員
  高橋 清、石谷 炯、木村 茂行、桐野 豊、小村 武、中川 威雄、西川 寿子、増田 善昭、八嶋 建明、吉村 進
評 価 日 平成15年7月2日

本件に関する問い合わせ先 東京都千代田区四番町5-3
 科学技術振興事業団 開発部 開発推進課 菊地博道、二階堂知己
 Tel: 03-5214-8995,Fax: 03-5214-8999
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