(資料4)

新規採択研究代表者・個人研究者および研究課題概要


○社会技術研究
研究領域 「脳科学と教育」

氏名 所属機関 所属学部・
学科など
役職 研究課題名 研究課題概要
澤口 俊之 北海道大学 大学院医学研究科 教授 前頭葉機能の発達におけるメディアなどの環境刺激の影響 本研究は、人間の高度な精神機能の中心である前頭葉の機能発達に対する環境刺激、特にTV等のメディアへの接触の影響を、霊長類での基礎研究をベースにしながら、人間の子どもで、発達心理学・脳画像研究によって総合的に明らかにする事を目的とする。そしてその研究の成果をもとに、前頭葉の健全な発達を促すメディア・教育プログラムなどの社会技術の開発を目指す。
正高 信男 京都大学 霊長類研究所 教授 学習困難の脳内機序の解明と教育支援プログラムの開発・評価 本研究は、学習困難の質の脳内機序を解明し、それぞれの脳機能の障害に応じて、もっとも適切かつ体系的な教育支援方法を構築することを目的とする。fMRI、近赤外分光(NIRS)を用いて、学習困難の症例と脳障害との対応関係を解明し、障害、発達支援、認知、脳の研究を有機的に結びつけることで、学習困難の根本にある認知機能、脳機能の特徴とその可塑性を明らかにし、それらの基盤にもとづいた教育方法を、社会技術として構築する。
桃井 真里子 自治医科大学 医学部 教授 発達障害の遺伝的要因と環境要因の相互作用に関する研究 発達における知的、認知機能の偏りを示す病態(自閉症、学習障害、多動性障害、行動障害等)は、遺伝的要因が大きく、環境要因によりその問題の発現が規定される。本研究は両要因の相互作用の解析法として、発達障害に関連する多数の遺伝子群の遺伝子型、または、SNPと生育歴中の環境要因を一定複数集団で調査し、育児上、学習上、行動問題の発生に影響を与える因子の抽出と相互作用を見いだし、発達障害のみならず発達一般の知見へと広げることを目的とする。

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