氏名 |
所属機関 |
所属学部・学科など |
役職 |
研究課題名 |
稲見 昌彦 |
電気通信大学 |
電気通信学部 |
講師 |
再帰性光通信技術を用いたユビキタスな情報空間の創生 |
井上 弘士 |
福岡大学 |
工学部 |
助手 |
安全で低消費エネルギーなプロセッサに関する研究 |
加賀美 聡 |
(独)産業技術総合研究所 |
デジタルヒューマン研究センター |
ヒューマノイドインタラクションチーム長 |
超分散マイク・スピーカーによる複数の音焦点形成 |
宮崎 純 |
奈良先端科学技術大学院大学 |
情報科学研究科 |
助教授 |
主記憶上のデータの高速かつ高信頼な処理の実現 |
総評 : 研究総括 富田 眞治(京都大学大学院 情報学研究科 教授)
平成13年度からスタートした本研究領域は、今年度が第三年次で、最後の研究提案募集となった。
募集に当たり、情報処理学会、電子情報通信学会の会員や本領域の研究者が所属する機関、さきがけタイプの同じ情報分野となる「情報と知」、「機能と構成」領域研究者に対して本領域の研究活動等についての広報活動を積極的に行った。その結果、研究提案数は84件と昨年度の24件から3.5倍に増加し、提案の技術分野、研究者の年齢層、所属機関、及び地域もそれぞれ大幅に拡大した。また、研究提案は総じてレベルが高く、選考は困難を極めた。応募の内訳は、アーキテクチャ 10件、ソフト・コンパイラ・OS 15件、デザインオートメーション/CAD・システムLSI 19件、インターネット・マルチメディア 35件、バイオ関連等が5件であった。特に、今年度はインターネットを中心とした斬新なソフトウェアやアプリケーションの研究提案が急増し、技術レベルが非常に高いものが多かった。
選考は、研究総括ならびに8名のアドバイザーによる査読、評価を行い、書類選考では14件を面接選考対象とし、更に面接選考で4件を採択課題として選定した。
コンピュータシステムに関わる環境が激変するなかで、将来のコンピュータ利用環境から生じるニーズと集積回路技術を中心としたシーズを融合する新しい独創性のあるコンピュータシステム構築技術およびアプリケーションに関する研究の採用に配慮した結果、有望かつ斬新な研究提案を選定することができた。日本主導での新しい、独創性のあるコンピュータシステム構築技術および利用技術が創製され、その成果が新しい産業を呼び起こすものと信じている。
なお、採択に至らなかった提案課題の中にも、非常にオリジナリティの高い研究が少なくなく、これらを採択課題に加えられなかったことは極めて残念である。
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