氏名 |
所属機関 |
所属学部・学科など |
役職 |
研究課題名 |
岩脇 隆夫 |
奈良先端科学技術大学院大学 |
遺伝子教育研究センター |
非常勤研究員 |
生理・病態環境下で生じる小胞体ストレスの実態とその応答機構の動物個体レベルでの解明 |
斎藤 通紀 |
理化学研究所 |
発生・再生科学総合研究センター |
チームリーダー |
単一細胞での網羅的遺伝子発現解析によるマウス生殖細胞決定機構の解明 |
白根 道子 |
九州大学 |
生体防御医学研究所 |
21世紀COE上級研究員 |
膜輸送分子Protrudinによる神経突起形成機構の解明と神経再生への応用 |
豊田 実 |
札幌医科大学 |
医学部 |
助手 |
有糸分裂チェックポイント遺伝子CHFRのがん診断・治療への応用 |
東山 繁樹 |
愛媛大学 |
医学部 |
教授 |
膜型増殖因子の持つ細胞増殖のアクセル機能とブレーキ解除機能の分子機構の解明 |
廣瀬 哲郎 |
Yale University |
School of Medicine, HHMI |
Postdoctral Fellow |
核マトリクス結合蛋白質によるRNP再構築と分配機構の解明 |
三木 裕明 |
東京大学 |
医科学研究所 |
助教授 |
Wntシグナルによる神経細胞のネットワーク形成制御 |
村田 茂穂 |
(財)東京都臨床医学総合研究所 |
分子腫瘍学研究部門 |
常勤流動研究員 |
ユビキチンと分子シャペロンの連携による細胞機能制御機構の解明 |
山下 潤 |
京都大学 |
再生医科学研究所 |
助教授 |
新規試験管内誘導システムによる分化再生研究 |
総評 : 研究総括 関谷 剛男 (三菱化学生命科学研究所 副所長)
一昨年および昨年度に採択した第1期生13名、第2期生11名の合計24名の新進気鋭の若手研究者は本領域の主旨に沿った研究に進展を見せ着実に成果を出しています。本年度も大学、国公立の研究機関および企業の研究所等から、医学、生物学、化学、物理学の幅広い研究分野から本領域に挑戦する応募があり、その数はこれまでにない378件にのぼりました。8名の領域アドバイザーによる慎重な審査を行いましたが、先ず1件につき2名ずつが査読を行なって66件を選び、再び2名ずつのアドバイザーが査読による評価を行いました。この結果をもって、選考会議を開催し、高い評価を得た提案から順番にその評価の妥当性を審議した結果、第1次審査(書類選考)として21件を選出し、第2次審査としての口頭発表に対する評価を行いました。この面接審査の結果、研究総括、領域アドバイザー全員の判断として採択課題9件を決定しました。
選ばれた9件の研究提案はいずれも独創性に富み、また、大きな研究グループの一員としてではなく、独自の研究課題として主体的に取り組んでゆく優れた提案でした。特に本年度は倍率の高い競争をくぐり抜けてきた研究提案だけに、その成果は世界レベルのものが期待でき、その波及効果としてのアカデミアへのインパクト、あるいは疾病の理解、予防、診断、治療といった社会への貢献も過去を上回るものと期待されます。
本研究領域の公募においては、比較的若い研究者からの意欲的な研究提案が多く、採択に至らなかった提案の中にもオリジナリティーの高い優れたものが多くあり、これらを採択課題に加えられなかったことは誠に残念でした。
|