課 題 名 | 「植物成長調整剤ジャスモン酸誘導体」 | ||||||
研 究 者 | 理化学研究所 植物機能研究室 先任研究員 瀬戸秀春、 (有)バル企画 代表取締役(元理化学研究所)禿(かむろ) 泰雄 | ||||||
所 有 者 | 理化学研究所、日本ゼオン株式会社 | ||||||
委託企業 | 日本ゼオン株式会社 | ||||||
開 発 費 | 8億円 | ||||||
開発期間 | 平成8年3月~平成15年6月 | ||||||
評 価 | 本新技術は、ジャスモン酸誘導体を、果物等の成長を促進し低温障害に対する抵抗力を付与する植物成長調整剤として実用化したものである。 本開発では、ジャスモン酸の構造を基本にして分子構造を部分的に替えた化合物から、植物への成長促進作用を維持しつつ圃場で実用的に使用できる最適のジャスモン酸誘導体、プロヒドロジャスモンを見出した。続いてその合成・精製技術を確立し、月産100kgの製剤工程を実用化した。さらに、プロヒドロジャスモンを圃場試験に供し、適用性、薬効・薬害を確認、併行して毒性試験、残留性試験等を実施した。これらの試験成績をもって農薬登録を取得した。 プロヒドロジャスモンを活性成分とする植物成長調整剤は、植物の成長を促進し、低温障害に対する抵抗力を付与する。しかも低濃度でその効果が達せられ、安全性試験の結果からも環境に優しい農薬として広く受け入れられる。果実の収穫時期制御、着色促進に活用され、さらに、果樹や茶の晩霜害防止、穀類やイモ類、野菜類など他作物への適用拡大が期待される。 | ||||||
評 価 者 |
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評 価 日 | 平成15年7月25日 |
本件に関する問い合わせ先: | 東京都千代田区四番町5-3 科学技術振興事業団 開発部開発推進課 菊地、永田 Tel: 03-5214-8995; Fax: 03-5214-8999 |