課 題 名 | 「酸化チタンによる品質保持剤」 | ||||||
研 究 者 | 独立行政法人 産業技術総合研究所 セラミックス研究部門 環境材料化学研究グループ長 垰田博史 | ||||||
所 有 者 | 独立行政法人 産業技術総合研究所 同セラミックス研究部門 環境材料化学研究グループ長 垰田博史他 丸勝産業株式会社 | ||||||
委託企業 | 丸勝産業株式会社 | ||||||
開 発 費 | 134,106,338 円 | ||||||
開発期間 | 平成12年3月~平成15年3月 | ||||||
評 価 | 本新技術は、酸化チタンを原料に用い、食品の酸化防止や鮮度保持等を図るための品質保持剤に関するものである。酸化チタン粉末を水素・窒素混合ガスなどの還元ガス雰囲気中で熱処理して、酸化チタンの結晶構造中に酸素欠陥を形成し、酸素吸収能力をもたせた。 本開発では、反応の促進剤と最適な熱処理条件を見出した。新技術による製品は、48時間当たり20cc/gの酸素吸収能力をもつこと、また、酸化チタンの光触媒効果により、72時間の光照射で果物の鮮度を低下させるエチレンをほぼ分解すること、抗菌効果についても同じ照射時間で生菌数が最初の1%まで減少することが確認された。 本新技術は、酸化防止や鮮度保持等の効果があり、各種食品や果物等の品質保持 剤として広く利用されることが期待できる。 | ||||||
評 価 者 |
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評 価 日 | 平成15年7月2日 |
本件に関する問い合わせ先: | 東京都千代田区四番町5-3 科学技術振興事業団 開発部開発推進課 菊地、永田 Tel: 03-5214-8995; Fax: 03-5214-8999 |