本新技術の背景、内容、効果は次の通りである。
空気浄化装置としては活性炭吸着法、燃焼法、オゾン酸化法、生物脱臭法などが実用化されていますが、ガス分解除去率が低く、短寿命、高コスト、廃棄処理の困難性などの難点があります。さらに、光触媒法による装置も開発されていますが、紙の繊維に酸化チタンを漉き込んだ簡易な構造のため、触媒担持量も小さく、家庭内での用途などには適用されますが、業務用・工業用にはいずれも性能不足が否めませんでした。また使用後も再生が不可能で廃棄処分するしかないなどの問題があるためコスト高になってしまいその改善が求められていました。また光触媒技術は、優れた酸化力を有するが分解スピードが遅く、触媒上に対象物が接触しなければ効果を発揮しないため、いかに多くの酸化チタンをその基材上に担持させ、接触面積を多くとれるかがフィルターの性能に大きく関わってきます。 業務用・工業用で使用できる分解活性に優れしかも再生できる触媒フィルターを、生産性良く低コストで製造する技術が望まれていました。
高活性の触媒フィルターを製造するためには、触媒をむら無く露光でき、ガスとの接触効率が高く、ガスの通過抵抗が少ないような基材構造と触媒コーティングの技術を確立することが必要です。 本新技術では、3次元の多孔体セラミックスの最適な形状を作成、この基材に光触媒分散液をコーティングし強固に焼付け、水洗して再使用できる寿命の長いフィルターを製作しました。光触媒の膜の形成は、酸化チタンの粒径を小さくし、分散安定化剤を工夫することにより、1回のコーティングで製作できるようにしました。 これらにより、高活性の光触媒フィルターを生産性良く低コストで製造することを可能としました。
本新技術による空気浄化装置は、
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