図2



図2: WAVEファミリータンパク質はRacの下流にあり、Arp2/3複合体を使って葉状仮足を形成する。

 Arp2/3複合体はアクチンに似たタンパク質Arp2と3を含む7つのタンパク質よりなるアクチン重合のマシーナリーである。その特徴はアクチン重合の律速であるアクチンの核化をスキップできることと、すでにあるアクチンの線維の側鎖に結合して枝分かれ状のアクチンネットワーク形成することができることである。
 N-WASPやWAVEはArp2/3複合体の内在性の活性化因子である。これらのたんぱくしつのC-末にVCA領域が存在し、Arp2/3を活性化する。赤痢菌はN-WASPを用いてアクチンのコメットを形成し、細胞内を泳ぎ周り周囲の細胞に感染するというように、生体内での能動的な細胞の動きにはこれらのタンパク質が関与している。

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