<用語解説>


細胞骨格(cytoskelton)

細胞はそれぞれ特徴的な外形を有し、内部でも核をはじめ各種の細胞小器官がある一定の分布配列を示す。この様な形態を作り内部から支える骨格的役割を果たす構造が細胞骨格。

アクチン(actin)

代表的なものは筋肉の収縮性タンパク質。筋肉に限らず一般の細胞にも存在しており、最も含量の多いタンパク質(全タンパク質の5~10%)。細胞内では、一部は重合してFアクチンとなる。これはミクロフィラメントと呼ばれる。アクチン結合タンパク質の助けで重合したアクチンは束化したり、網目構造を作り細胞骨格の一部を形成する。また、これらの繊維構造は細胞運動の原動力を発生する装置、運動装置を作る。
アクチンの重合には核形成と核成長の2段階があり、前者が律速段階である。核は三量体と考えられている。

アクチン調節タンパク質(actin-modulating protein)

アクチン結合タンパク質(actin-binding protein)とも呼ばれる。アクチン単量体(Gアクチン)やアクチンフィラメントに結合し、アクチン細胞骨格構造の形成や崩壊に関すると考えられている種々のタンパク質の総称。Gアクチン結合タンパク質、アクチン脱重合タンパク質、アクチンフィラメント切断タンパク質、アクチンフィラメント端キャップタンパク質、アクチンフィラメント架橋タンパク質、フィラメント側結合タンパク質等がある。


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This page updated on July 24, 2003

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