科学技術振興事業団報 310号
平成15年4月24日
埼玉県川口市本町4−1−8
科学技術振興事業団
電話(048)226-5606(総務部広報室)
URL http://www.jst.go.jp/

戦略的創造研究推進事業における
平成15年度新規領域及び研究総括の決定と
研究提案の募集開始



 科学技術振興事業団(理事長 沖村 憲樹)は、戦略的創造研究推進事業において新たに3つの研究領域とその研究総括を決定しました。
「戦略的創造研究推進事業」は平成13年度まで戦略的基礎研究推進事業(CREST)、創造科学技術推進事業(ERATO)、若手個人研究推進事業(PRESTO)、国際共同研究事業(ICORP)、計算科学技術活用型特定研究開発推進事業(ACT-JST)、基礎的研究発展推進事業(SORST)、社会技術研究推進事業として進めてまいりました基礎的研究事業を再編成し、平成14年度より実施しているものです。
 このたび、本事業では、チーム型研究、個人型研究、社会技術研究における研究課題を下記のとおり募集します。

1.事業の趣旨
 国の科学技術政策や社会的・経済的ニーズを踏まえ、社会的インパクトの大きい目標(戦略目標)を国が設定し、そのもとに推進すべき研究領域を事業団が定め、その達成を目指した基礎的研究を進めるものです。

2.事業の概要
(1) 国が定めた戦略目標の達成に向け、革新的技術シーズの創出を目指した基礎的研究を推進します。
(2) 戦略目標のもとJSTが研究領域を設定し、この研究領域ごとに研究提案を公募し、研究総括が領域アドバイザーの協力等を得て選考します。
(3) 研究の実施状況や評価に即した予算管理や研究運営等を行うため、JSTの直轄的な運営を行います。
(4) 研究成果は可能な限り公開し、社会還元をはかります。
(5) 採択された研究課題について、中間評価や事後評価を行います。
(6) 評価結果を受けて、更なる発展が見込まれる研究成果については、当初研究期間終了後さらに研究を継続することがあります。

3.各研究タイプの特徴
(1) チーム型研究(CRESTタイプ)
<特徴>
研究総括の研究マネージメントのもと、研究代表者が自ら所属する大学や試験研究機関等の研究ポテンシャルを活用しつつ、知的資産の形成に向けて重点化した基礎的研究を推進するシステム。
研研究代表者は自らの研究構想を実現するため産・学・官から最適な研究チームを編成して研究を実施する。
研究代表者は当該研究課題の責任者として、リーダーシップを発揮して研究を推進する。

(2) 個人型研究(さきがけタイプ)
<特徴>
研究総括の研究マネージメントのもと、選定された個人研究者の発想に基づいて研究を実施する。
時代を先駆ける科学技術の芽を創るため、個人研究者の独創性を活かした自由な発想に基づいて、基礎的研究を行うシステム。
選定された個人研究者がその研究構想の実現に向けて、単独(個人研究型)またはポスドクの参加のもと(ポスドク参加型)で研究を行う。

(3) 社会技術研究タイプ
<特徴>
社会が直面する諸問題の解決と社会における新たなシステムの構築に向け、自然科学のみならず社会科学や人文科学等の知見をも統合して従来の学問領域にとらわれない俯瞰的視点から、研究を推進する。
今回募集する研究領域では、ハードウェアの作成、物質的な試料作成・評価といった研究を対象とするよりも、社会における制度、施策等を作成・提案するソフトな研究が中心となる。
社会技術研究は、社会技術研究フォーラム、ミッション・プログラム、公募型プログラムからなる「社会技術研究システム」として実施する。

4.研究タイプごとの研究費や研究期間等
研究タイプ 研究規模 研究費 総額 研究期間1) 構成人数
チーム型研究
(CRESTタイプ)
I 4〜5千万円程度/年 2〜2.5億円程度 5年以内3) 数名〜20名
程度
II 8〜9千万円程度/年 4〜4.5億円程度
III 1.2〜2億円程度/年 6〜10億円程度2)
個人型研究
(さきがけタイプ)
個人研究型 1千万円程度/年 3〜4千万円程度 原則
3年
1名
ポスドク参加型 2.5千万円程度/年 7〜8千万円程度 2〜3名
1)研究成果の評価を受けて、更なる発展が見込まれる研究課題については、研究期間終了後も研究を継続することがあります。
2)研究内容によっては、より大きな規模の提案も受け付けます。
3)ナノテクノロジー関連の研究領域「ナノテクノロジー分野別バーチャルラボ」のチーム型研究において、平成15年度採択分については4年程度の研究期間を想定しています。
研究タイプ 研究費 総額 研究
期間1)
構成
社会技術研究 1〜2千万円程度/年 3〜6千万円程度 原則
3年
数名〜20名程度2)
1)研究成果の評価を受けて、更なる発展が見込まれる研究課題については、研究期間終了後も研究を継続することがあります。
2)自然科学のみならず人文・社会科学等も含めた、多様な研究者からなるチームを期待します。

5.募集領域
 下記に示す研究領域のいずれかに含まれた研究提案を対象とします。応募者は自らの研究構想にもっとも適切と思われる研究領域を1つ選んで、研究提案を行うことになります。
 また応募された研究提案は、研究領域ごとに、研究総括が中心となって、書類選考、面接選考等を行い、その結果に基づいてJSTは研究代表者・個人研究者および研究課題を選定いたします。

(1)チーム型研究(CRESTタイプ)
No.研究領域研究総括発足年度
1 量子情報処理システムの実現を目指した新技術の創出 山本 喜久(スタンフォード大学 応用物理・電気工学科 教授/国立情報学研究所 教授) 平成15年度
2 脳の機能発達と学習メカニズムの解明 津本 忠治(大阪大学大学院医学系研究科 教授) 平成15年度
3 糖鎖の生物機能の解明と利用技術 谷口 直之(大阪大学大学院医学系研究科 教授) 平成14年度
4 テーラーメイド医療を目指したゲノム情報活用基盤技術 笹月 健彦(国立国際医療センター研究所 所長) 平成14年度
5 シミュレーション技術の革新と実用化基盤の構築 土居 範久(中央大学理工学部 教授) 平成14年度
6 たんぱく質の構造・機能と発現メカニズム 大島 泰郎(東京薬科大学生命科学部 教授) 平成13年度
7 免疫難病・感染症等の先進医療技術 岸本 忠三(大阪大学 学長) 平成13年度
8 情報社会を支える新しい高性能情報処理技術 田中 英彦(東京大学大学院情報理工学系研究科 研究科長) 平成13年度
9 水の循環系モデリングと利用システム 虫明 功臣(福島大学行政社会学部 教授) 平成13年度

(2)個人型研究(さきがけタイプ)
No.研究領域研究総括発足年度
1 個人
研究型
量子と情報 細谷 曉夫(東京工業大学理工学研究科 教授) 平成15年度
2 シミュレーション技術の革新と実用化基盤の構築(※今年度はポスドク参加型の募集は行いません。) 土居 範久(中央大学理工学部 教授) 平成14年度
3 生体分子の形と機能 郷 信広(日本原子力研究所関西研究所 特別研究員) 平成13年度
4 情報と細胞機能 関谷 剛男(三菱化学生命科学研究所 副所長兼トランスレイショナル研究部長) 平成13年度
5 情報基盤と利用環境 富田 眞治(京都大学大学院情報学研究科 教授) 平成13年度
6 ナノと物性 神谷 武志(大学評価・学位授与機構学位審査研究部 教授) 平成13年度
7 ポスドク
参加型
生体と制御 竹田 美文(実践女子大学生活科学部 教授) 平成13年度
8 光と制御 花村 榮一(千歳科学技術大学光科学部 教授) 平成13年度
9 合成と制御 村井 眞二(科学技術振興事業団研究成果活用プラザ大阪 館長) 平成13年度

(3)ナノテクノロジーへの取り組みについて
<1> 「ナノテクノロジー」は、21世紀を支える重要な分野であり、JSTでは、平成14年度に文部科学省より示された3つの戦略目標のもと、「ナノテクノロジー分野別バーチャルラボ」として研究課題を募集・選定し、総合的・重点的に研究を推進しているところです。
<2> 平成15年度は、「特に緊急性の高い研究課題」を対象とし、「ナノテクノロジー分野別バーチャルラボ」のチーム型研究領域について若干数の研究課題を選考し、短期集中かつ重点的な取り組みを行います。選考の結果、採択課題が一部の研究領域のみとなる場合があります。
No.研究
タイプ
研究領域研究総括 「ナノテクノロジー分野別バーチャルラボ」
1 チーム型研究(CRESTタイプ) 超高速・超省電力高性能ナノデバイス・システムの創製 榊 裕之
東京大学生産技術研究所 教授
2 新しい物理現象や動作原理に基づくナノデバイス・システムの創製 梶村 皓二
(財)機械振興協会 副会長
同 技術研究所 所長
3 高度情報処理・通信の実現に向けたナノファクトリーとプロセス観測 蒲生 健次
大阪大学 名誉教授
4 高度情報処理・通信の実現に向けたナノ構造体材料の制御と利用 福山 秀敏
東京大学物性研究所 教授
5 医療に向けた化学・生物系分子を利用したバイオ素子・システムの創製 相澤 益男
東京工業大学 学長
6 ソフトナノマシン等の高次機能構造体の構築と利用 宝谷 紘一
名古屋大学大学院理学研究科 教授
7 医療に向けた自己組織化等の分子配列制御による機能性材料・システムの創製 茅 幸二
岡崎国立共同研究機構分子科学研究所 所長
8 環境保全のためのナノ構造制御触媒と新材料の創製 御園生 誠
工学院大学工学部 教授
9 エネルギーの高度利用に向けたナノ構造材料・システムの創製 藤嶋 昭
(財)神奈川科学技術アカデミー 理事長

(4)社会技術研究
No.研究領域研究総括発足年度
1 社会システム/社会技術論 村上 陽一郎(国際基督教大学 教授/東京大学名誉教授) 平成13年度
2 循環型社会 山本 良一(東京大学国際・産学共同研究センター 教授) 平成13年度
3 脳科学と教育 小泉 英明((株)日立製作所基礎研究所・中央研究所 主管研究長) 平成13年度

6.募集締切
 締め切りは、平成15年6月23日(月)(当日消印有効)です。

7.募集説明会の予定
開催地日 時会 場
仙 台 5月15日(木)
13:30〜15:30
仙台ホテル 5 Fカトレアルーム
仙台市青葉区中央1-10-25
Tel.022-225-5171
札 幌 5月16日(金)
13:30〜15:30
科学技術振興事業団 研究成果活用プラザ北海道
札幌市北区北19条西11丁目
Tel. 011-708-1183
つくば 5月16日(金)
13:30〜15:30
つくば国際会議場 1F 101号室
つくば市竹園2-20-3
Tel. 0298-61-0001
東 京
(1回目)
5月19日(月)
13:30〜15:30
科学技術振興事業団 東京本部 JSTホール
東京都千代田区四番町5-3
Tel. 03-5214-8401
福 岡 5月19日(月)
13:30〜15:30
科学技術振興事業団 研究成果活用プラザ福岡
福岡市早良区百道浜3-8-34
Tel. 092-851-8169
大 阪 5月20日(火)
13:30〜15:30
メルパルクOSAKA 4F 松の間
大阪市淀川区宮原4-2-1
Tel. 06-6350-2120
広 島 5月20日(火)
13:30〜15:30
科学技術振興事業団 研究成果活用プラザ広島
東広島市鏡山3-10-23
Tel. 0824-93-8235
東 京
(2回目)
5月21日(水)
13:30〜15:30
科学技術振興事業団 東京本部 JSTホール
東京都千代田区四番町5-3
Tel. 03-5214-8401
名古屋 5月21日(水)
13:30〜15:30
愛知厚生年金会館 B1 百合の間
名古屋市千種区池下町2−63
Tel. 052-761-4181
上記の各電話番号は募集説明会会場のものです。内容等につきましては、下記までお問い合わせ下さい。

8.問い合わせ先
科学技術振興事業団 戦略的創造事業本部 研究推進部・特別プロジェクト推進室
 〒332-0012 埼玉県川口市本町4-1-8 川口センタービル12F
 募集専用Tel 048-226-5693  Fax 048-226-1164, 2144

※ 社会技術研究については、以下の問い合わせ先へ
   科学技術振興事業団 社会技術研究システム推進室
    〒105-6218 東京都港区愛宕2-5-1 愛宕グリーンヒルズMORIタワー18F
    Tel 03-5404-2800  Fax 03-6402-7578

詳細はホームページ
http://www.jst.go.jp/kisoken/boshuu/jigyou/rp-info.htmlをご参照下さい。



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