二次元イメージングSPR装置 ~「神奈川県地域結集型共同研究事業」の研究成果~ | ||||
次世代光産業の発展の戦略的基盤となる、革新的光学材料・光機能材料の研究開発を通じて、特に環境分野を視点として新産業を創出し、独創的光材料開発に関するCOE構築を目指して、産学官のポテンシャルを結集してチャレンジした共同研究事業『独創的光材料の開発による環境技術の創製』プロジェクトの成果がまとまりました。 このプロジェクトは、文部科学省及び科学技術振興事業団が平成10年度にスタートさせた地域結集型共同研究事業の第二期目(全国4地域の一つ)であり、神奈川県を中心とする産学官が結集して進めてきたものです。 (財)神奈川科学技術アカデミー(KAST) が行っている神奈川県地域結集型共同研究事業「鈴木グループ」(グループリーダー鈴木孝治、慶應義塾大学理工学部教授)では光による物質の検出や計測のための光センシング材料の開発をテーマに研究を行っています。この度、表面プラズモン共鳴(SPR)現象を利用した2つの装置を開発しました。いずれも細胞、蛋白質などの生体物質をリアルタイムに測定できるツールとし最先端バイオテクノロジーの研究に貢献する非常に有効なツールとなるものです。 | ||||
○~面領域の測定による多チャンネル、流体挙動の測定が可能~ 二次元イメージングSPR装置 | ||||
面領域の測定が可能という画期的な特性により、マルチセンサーチップ上の多様な対象物質、生体反応を高感度、高精度に同時に検出することが出来ます。アレルギー反応の指標となる生体微量物質、環境中の微量物質の測定が可能となり、病気の診断、発病の機構解明のみならず製薬、石油化学などの化学工業分野、環境科学分野といった非常に広範囲な応用が期待できます(資料参照)
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