平成14年度 プラザ東海 育成研究 採択課題一覧


番号 課 題 名 提案者(研究者/企業) 研究
期間
概    要
1 遺伝子導入鳥類の卵中への
有用蛋白質生産技術
名古屋大学大学院 工学研究科
  教授 飯島信司
  助教授 上平正道
  助手  西島謙一
3年  遺伝子治療に使用されている安全なベクターを、ニワトリ等の鳥類の遺伝子に導入し、鳥類の卵中に有用タンパク質を安価大量生産させる技術である。鳥類は発育が速く短期間に増殖できるため、医療用タンパク質の大量生産、産業用酵素等の多品目少量生産等、タンパク質の新規生産システムとして事業化を目指す。
鐘淵化学工業(株)
2 高齢者の慢性的疾患に対する自家前駆細胞を用いた再生医療材料の開発
(自己修復能力を用いた再生医療の実現)
名古屋大学大学院
  医学研究科 教授 鳥居修平
  生命農学研究科 教授 北川泰雄
名古屋大学 医学部付属病院
  講師 鳥山和宏
3年  間葉系幹細胞は、骨、筋、脂肪等への多分化能を持ち、比較的容易に増殖し、拒絶反応も少ない事から、再生医療材料源として注目されている。提案者等は、間葉系幹細胞を少量の脂肪層から、安全・簡便に採取・分離し、分化・増殖させる効率的な方法を開発した。本研究では、患者の皮下脂肪層の幹細胞を、10個以上の前駆細胞に分化・増殖させ、生体材料と併用し、「自家前駆細胞を用いた生体内同所性再生医療材料」なる治療用ゲルを開発し、組織の欠損部位に注入し、機能発現と成熟を促す再生治療の実現を目指す。
協和発酵工業(株)
3 小型排液再利用腹膜透析装置
の開発
鈴鹿医療科学大学 医用工学部
  教授 竹澤真吾
2年
6月
 腹膜透析において、重篤な合併症をきたす原因物質である高濃度グルコースの代わりに、透析排液中に存在する患者自身のアルブミンを回収して浸透圧剤・栄養改善剤として再利用する透析装置を開発するもので、装置の小型化、全自動化、リモートモニタ化、リモートメンテナンス化を図り、在宅治療が可能な装置とする。
(株)メディカルシード
(有)上田機械設計事務所
4 自己整合技術を用いた有機デバイスの集積化に関する開発研究 富山大学 工学部
  助教授 岡田裕之
名古屋大学大学院工学研究科
  教授 坂公恭
名古屋工業大学 応用化学科
  教授 齋藤勝祐
3年  大面積・軽量・省スペース・フレキスブルの特長を有する電子情報機器の実現を目指し、有機デバイスの研究開発が行われている。本研究では大面積基板に100ナノメートルサイズでフレキシブルに形成できる有機デバイスを、自己整合技術を用いることで飛躍的に特性を向上させ、複合集積化することにより、大面積を二次元イメージセンサアレイ、インテリジェントフレキシブル発光パネル、有機光インターコネクション等に利用できる次世代有機デバイス技術の確立を目指す。
ブラザー工業(株)
(株)アイテス
5 マイクロ・微細光学部品用セラミックス製成形型の超精密研削加工技術の開発 豊橋技術科学大学
 生産システム工学系
  助教授 鈴木浩文
  講師 堀畑聡
3年  超精密加工機による微細切削・研削加工により、非球面レンズ、ホログラム光学素子などの微細加工が可能となりつつある。しかしながら、その要求するナノレベルの精度、形状の複雑さは、更に厳しさが増し、非軸対称非球面形状(自由曲面)や非球面レンズのガラス化が求められている。
 本研究では、ナノメートル精度を有する新しい構成の多軸制御研削加工システム、非軸対称非球面形状に対応できる偏差補正加工システムを開発し、フレネルレンズなど様々な微細形状を有する自由曲面超精密研削加工技術の実用化を図る。
三栄精工(株)

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