番号 |
課 題 名 |
提案者(研究者/企業) |
研究 期間 |
概 要 |
1 |
フォトニック結晶による
コントローラブル光デバイスの 研究開発 |
東北大学 未来科学技術共同研究センター 客員教授 川上彰二郎 |
3年 |
本提案は、凹凸ナノ構造を周期的に積層する新しい「自己クローニング(堆積とエッチングを同時に行うことで、基板の表面形状をそのまま残した薄膜形成をおこなう)技術」を用いて作製したフォトニック結晶に液晶を装荷させ、液晶への電圧印加により波長を変換する等により、次世代技術となる平面光回路への多機能・小型集積・省電力化を可能にするもので、光通信上不可欠な技術である可変波長フィルタや可変遅延素子の低コスト化が期待できる。 |
日立電線(株)
(株)フォトニックラティス |
2 |
鏡面ダイヤモンドによる 「新しい滑り」の創出 |
東北大学 流体科学研究所 教授 高木敏行
教授 小濱泰昭 講師 内一哲哉
(独)産業技術総合研究所東北センター 主任研究員 阿部利彦 主任研究員 孫 正明 |
3年 |
本提案では、ダイヤモンド-メタル複合体に関する技術を応用して、メタルセラミックTi3SiC2を用いたクリーンルーム用無塵摺動部品や家電用無音軸受の開発、およびパイプ生産用鏡面金型の開発を行う。
ダイヤモンドの硬さを利用することにより無潤滑で摩擦の非常に少ない滑りを実現でき、次世代半導体製造に必要とされるクリーンルームや静かな家電(空調、冷蔵庫、洗濯機等)の創出が期待される。 |
(株)白田製作所
日本素材(株)
冨士ダイス(株) |
3 |
次世代シンチレータ結晶 およびそのデバイス技術の開発 |
東北大学 多元物質科学研究所 研究教授 福田承生
東北大学大学院 理学系研究科 教授 福村裕史
東北大学 副総長 早稲田嘉夫
東北福祉大学 感性福祉研究所 客員教授 菊地昌枝 |
3年 |
次世代シンチレータ結晶とフォトダイオードからなるデバイス創成による事業化を目指す。当該デバイスは宇宙線検知、材料のX線等による組成分析、原子力分野の放射線検知、更にはPET等の医療画像技術などに使われる、ハイテクを支えるデバイスである。本提案のデバイスは、現行の光電子増倍管より15倍以上の高感度化が期待される。また、既存のシンチレータやそのデバイスを利用する限り、欧米に特許を押さえられているために、国内における飛躍的な経済効果は期待できない。しかし純然たる日本発の技術である本提案のデバイス創成は極めて大きな経済効果が期待できる。 |
(株)コイケ
(株)福田結晶技術研究所 |
4 |
ナノエレクトロニクス対応 新規炭素クラスター創製 |
東北大学大学院 工学研究科 教授 畠山力三 |
3年 |
フラーレン(C60等)の中に原子を入れる研究は従来から行われているが、効率よく原子を入れる技術は確立されていない。本提案では、プラズマ技術を用いて各種原子内包フラーレンの高効率大量合成を可能とするとともに、合成された各種フラーレンを導入した高分子ポリマーの特性評価を行い、有機太陽電池としての作製を試みる。
有機太陽電池は、高い光電変換効率が期待できるほか、各種原子内包フラーレン合成技術には有機・高分子半導体デバイス実用化の鍵となる新規ドーパント材料、医療診断用トレーサー等の高付加価値新規材料の創出が期待できる。 |
(株)イデアルスター |
5 |
生分解性プラスチックの バイオケミカルリサイクル技術の開発 |
東北大学大学院 農学研究科 教授 五味勝也 助教授 阿部 敬悦
東北大学 未来科学技術共同研究センター 助教授 長谷川史彦 |
3年 |
従来、疎水性の高い固体である生分解性プラスチックを基質とし生分解性プラスチック分解菌を生育させることは非常に困難であり、プラスチックの分解効率は悪い。本提案では、麹菌が固形物を分解することに最も適していることに着目して、遺伝子工学的手法により改良し、その麹菌を用いて生分解性プラスチックを高速、高効率での分解を可能にし、原料となるモノマー、もしくはオリゴマーの再生産が可能なバイオケミカルリサイクル技術の開発を目指す。
使用済みポリエステルは原料(モノマー、もしくはオリゴマー)として回収することができるため、資源の有効利用が可能である。このようなシステムは国内外ともに存在せず、新たな技術開発が期待される。 |
昭和高分子(株) |