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担子菌ゲノムマイクロアレイ技術による 迅速・網羅的環境モニタリング |
九州大学大学院 農学研究院 助教授 割石博之 工学研究院 助教授 広城吉成
九州大学 生物環境調節センター 助教授 佐伯和利 |
3年 |
本提案は、担子菌が持つ多くの芳香族化合物を分解ずる機能を利用し、化学物質のモニタリングを行うDNAチップにより、環境汚染物質に対して発現する代謝応答をDNA分析し化学物質を同定する環境モニタリングシステムを提供するものである。
本提案によれば、DNAチップに検体を添加処理し、担子菌細胞における遺伝子発現動態をレーザ蛍光スキャナーで可視化、環境応答データベースと比較することで分析時間の大幅な短縮が可能となる。また、環境応答遺伝子DBのライブラリ拡充により1回の測定でダイオキシンを始め各種の環境汚染物質を網羅的にモニタリングすることが可能である。 |