新規採択研究代表者・個人研究者および研究課題概要 さきがけプログラム |
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研究領域「秩序と物性」 |
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総評 : 研究総括 曾我 直弘(産業技術総合研究所 理事) | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
「物質の構造秩序と物性変化の関係を追及して材料機能の飛躍的向上を目指す」 新物質・新材料は情報通信、環境、エネルギーなどあらゆる分野に必要な新製品やシステムを提供するために不可欠であり、科学技術基本計画における4重要分野の一つして取上げられている。 本領域は、物質の低次元化、非晶質化、ハイブリッド化などにより生じる構造や組織上の秩序性の変化と物性との関連を原理的に明らかにして、高性能・新機能の金属・無機・有機・複合材料の創出に結びつけようとするものである。例えば、秩序・無秩序の制御と物性評価、種々の物性と秩序性との相関の定量的評価、構造・組織秩序性と外場応答性、電子、原子・分子の相互作用と機能発現などに関する研究、およびこれらの応用研究を含む。 本年は合計82件の応募があった。分野別では「ナノテク・材料」が76件(92.7%)と多数を占めた。その内訳は「電子・磁気・光学応用」が36件、「基礎物性」が16件、「加工・合成・プロセス」が9件でこれらで80%を占めた。 応募者の平均年齢は34.1歳(27~45歳)で、20~30代が80人(97.6%)であり、若手に重きをおく募集の意図は充分に反映されている。所属については国立大学46件、独立法人20件で合わせて66件(80.4%)、公立大・私大は8件であり、昨年と同傾向を示した。採用課題8件のキーワード(1,2位)は超格子、量子細線、解析・評価、先端機能デバイス等である。 研究提案の選考は8人の各分野の専門家にお願いした。書類選考では、1提案を3人のアドバイザーに査読をお願いし、16件を選定し、次いで面接選考ではアドバイザー全員が審査にかかわって8名を決定した。 最終選考では、提案課題と領域の主旨との整合性、対象となる物質・材料および物性の広がり、所属機関が偏らないことなどを考慮した。本年採用となった課題は有機・無機のハイブリッド化による機能発現を目指そうとする提案課題を中心に昨年までと同様に優れたものが多く、知的資産や新技術の創製につながる可能性が高いと自負している。 |
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This page updated on October 31, 2002
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