(参考1)本研究領域について
 アフガニスタンをはじめ、世界の数多くの国に埋設された地雷がその国の復興・開発上の大きな障害となっています。そして、我が国の貢献が国際的に強く期待されています。
 この中において、本研究領域では、アフガニスタンをはじめとする世界各地における対人地雷の探知・除去技術について、人道的観点からより安全かつ効率的に実施できるよう、先端的な科学技術を駆使して研究開発を進めます。
 具体的には、センシング技術(地雷探知を行うための技術)と、アクセス・制御技術(センサを地雷原に持ち込み、センサやアームなどを正確かつ効率的に操作するための技術)を組み合わせて試験機を作製し、現地実証試験を目指します。
 また、アフガニスタンなどで地雷探知・除去活動に従事している方の意見を聞きながら、研究開発を進めていきます。

研究開発の進め方:センシング技術と、アクセス・制御技術を組み合わせて試験機を作製します。


研究領域の概要

研究領域・研究総括 研究領域の概要
「人道的観点からの対人地雷の探知・除去活動を支援するセンシング技術、アクセス・制御技術の研究開発」

 古田 勝久
(東京電機大学教授、日本学術会議会員)
 対人地雷の探知・除去を支援するセンシング技術等については、3年又は5年以内に、地雷被埋設国等の地雷処理の現場において、技術実証試験を実施することが期待されている。
 この研究領域では、そのためのセンシング技術、アクセス・制御技術についての研究開発を対象としている。
 具体的には、3年を目途にした研究開発として、地雷と土壌の物性値の相対的な違いに着目し、対人地雷を安全、確実かつ効率的に探知可能なセンシング技術や、比較的平坦な地雷原に安全かつ効率的にセンサ、マニピュレータ等を持ち込むための遠隔操作可能なアクセス機材や、それに装着するマニピュレータ及びその制御技術が含まれる。
 また、5年を目途にした研究開発として、地雷に含まれる火薬自体の性質にも着目し、対人地雷をより一層安全、確実かつ効率的に探知可能なセンシング技術や、多様な地形の地雷原に安全かつ効率的にセンサ、マニピュレータ等を持ち込むための高度なアクセス・制御技術、さらには、地雷の確認や除去の作業に利用可能な自律制御、バイラテラル制御等の高度なマニピュレーション技術が含まれる。


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