研究代表者
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所属機関名
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所属・役職 |
研究課題名 |
研究の概要
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吉川 潔 |
京都大学 |
エネルギー理工学研究所 所長 |
超小型放電型中性子源による地雷探知技術の開発 |
超小型放電型中性子源による中性子照射で生起するγ線や後方散乱中性子等を複数の計測器で計測し、非接触で短時間、安全かつ確実に地雷の種類ならびに先進トモグラフィ技術応用による埋設場所が同定可能な技術の開発を行う。中性子源として安全長寿命の重水素ガスと放電電力のみを用いる新式の超小型中性子源を高性能化して車両に搭載し、広範囲な地雷探査を行う。 |
井口 哲夫 |
名古屋大学 |
工学研究所 教授 |
地雷探査用高度化即発ガンマ線分析システムの開発 |
地中に埋設された地雷探査に中性子を用いた即発ガンマ線分析手法を適用し、地雷爆薬自体の遠隔・非破壊・選択的探知に最適なシステム開発を行う。分析システムを構成するコンパクト加速器中性子源の中性子発生率向上と高機能化、およびガンマ線検出器の多機能化とスマートセンサー化を図る。 |
都甲 潔 |
九州大学 |
大学院 システム情報科学研究院 教授 |
爆薬分子を超高感度で認識するバイオセンサの開発 |
SPR(Surface Plasmon Resonance)センサと抗原抗体反応を組み合わせたバイオセンサを作製する。すなわち、地雷爆薬、例えばTNTに対する抗体を作成し、SPRセンサの検出部分である金薄膜表面に固定する。金薄膜近傍をTNTが通過しようとすると、抗体と抗原(TNT)の結合が起こる。この結合をSPRという光学的な手法により検出する。超高感度かつ高選択性を兼ね備えたハンディタイプ匂いセンサの研究開発は、地雷探知の高効率化を実現するものである。 |
糸崎 秀夫 |
独立行政法人 物質・材料研究機構 |
超伝導材料研究センター ディレクター |
SQUID-NQR地雷化学物質探知技術開発 |
爆発物にMHz程度の電波を照射し、NQR(核四極共鳴)信号をSQUID(超電導量子干渉素子)で捕らえるSQUID-NQRを研究開発する。NQRは核周辺の電場勾配を利用するためNMRのような磁石が不要となり、装置の小型化が可能となる。高感度化と野外使用のため、高温超電導SQUIDをセンサーとして用いる。低周波は浸透性が高く各種爆発物やプラスチック爆弾などが容器内にあり化学物質の漏洩がなくても検出が可能である。 |