科学技術振興事業団報 244号

平成14年8月9日
埼玉県川口市本町4-1-8
科学技術振興事業団
電話 048-226-5606(総務部広報室)
URL http://www.jst.go.jp

プレベンチャー事業から大学発ベンチャー
「フォトニック結晶光学素子」の研究開発、
製造、販売等を行うベンチャー企業の設立について

 科学技術振興事業団(理事長 沖村憲樹)では、平成11年度より大学等の研究成果をベンチャービジネスにつなげていくための起業化に向けた研究開発を行う新規事業志向型研究開発成果展開事業(プレベンチャー事業)を実施してきました。
 この度、プレベンチャー事業において平成12年度より開始しました研究開発課題「フォトニック結晶による偏光子」の研究開発チーム(リーダー:川上彰二郎、サブリーダー:佐藤尚)のメンバーが出資して、ベンチャー企業 株式会社フォトニックラティス(社長:川上彰二郎、本社:宮城県仙台市青葉区、資本金:1,000万円)を平成14年7月4日に設立しました。
 情報通信市場においては、高度情報化に伴い、光通信網の主要部品である光デバイス市場が拡大しており(約60億円/年※※)、製品の安定した量産化及び低コスト化が期待されていました。
 本研究開発チームは、独自に開発した蒸着とエッチングを同時に作用させ、基板パターンをもとに光の波長の周期構造をつくる「自己クローニング法」により、特徴的な構造を有し、偏波依存性、高分散性等の特異な光学特性をもつフォトニック結晶偏光子の開発、製品化に成功しました。本技術は作製工程が少ない上、半導体プロセスで一般的なリソグラフィーならびにスパッタリング法という薄膜作製技術を応用しているため、製品の量産性や信頼性に優れています(従来コストの1/10 当社見積)。そのため、光システムの構築に重要な、偏波合成器、光アイソレータ、光サーキュレータ等のデバイスの主要部品として、大容量高速光通信および加入者系光通信分野への利用が期待されます。
株式会社フォトニックラティスでは、フォトニック結晶による光通信向けの偏光子の研究開発・製造・販売、また、応用部品の開発・製造委託事業等を行います。

なお、本件についての問い合わせは、企業化開発事業本部 技術展開部 新規事業創出室
 (電話03−5214−0016) 服部又は金子までご連絡下さい。

新規事業志向型研究開発成果展開事業は平成14年度より研究成果最適移転事業 成果育成プログラムC(略称;プレベンチャー事業)に継承されております。
 本件は、12年度開始課題の中で初の、事業としては10番目のベンチャー立ち上げとなります。
※※外部統計資料に基づく当社積算によります。

■企業概要
■事業内容
■「フォトニック結晶光学素子」


This page updated on August 9, 2002

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