事 業 内 容


1. 事業内容

スパッタ法に基づく独自製法により作製するフォトニック結晶光学素子の研究開発、設計、試作、製造、販売。特に光通信向けの偏光子の製造・販売事業。また同素子の応用部品の開発・製造委託事業。

2. 事業コンセプト

1) 科学技術振興事業団で行ったフォトニック結晶偏光子の研究開発成果を元に、同素子の製造・販売をするとともに、独自製法によるフォトニック結晶製品を普及させる。
2) フォトニック結晶を用いた新規機能デバイスを提案し、新たな光通信システムの立上げに貢献する。
3) フォトニック結晶素子については自主製造を基本とし、応用デバイスはコンポーネントメーカーと共同開発する。 展示会などを通じて、フォトニック結晶素子の機能性をアピールし、新規応用デバイスを開拓する。


3. 製品・技術・サービスの特徴

(1)新規性・独自性
 フォトニック結晶偏光子は、我々が独自に開発した「自己クローニング法」(特開平10-335758)の技術によって初めて作製される、特徴的な構造をもつ偏光子である。透明薄膜を2次元周期構造状に積層することで、偏光依存生が生み出され、従来の異方性結晶や吸収媒質とは異なる、全く新しい原理に基づく偏光子である(特許第3288976号)。
 本技術は作製工程が少ない上、半導体プロセスで一般的なリソグラフィーならびにスパッタリング法という薄膜作製技術を応用しているため、量産性や信頼性に優れるといった特徴を持つ。
従来の異方性結晶に比べ、材料が安価である。
従来の素子に対し、光の吸収を伴なわないため、耐パワー特性に優れている。
薄型であり、光学部品の表面に直接加工することも可能である。

(2)市場性・成長性
 光アイソレータはアクセス系光通信でのキーデバイスであり、そこで使われる高性能な偏光子を安価に提供することでアクセス網の立ち上がりを促進することができる。また、中長距離の光通信では、ラマン増幅器の実用化が近づいている。本素子を用いることで、ラマン増幅器に必要不可欠な偏波合成器を、小型、高性能かつ量産性の高い方法で構成することができるようになる。
 その他、自己クローニング法を基にしたフォトニック結晶は様々な応用展開が可能であり、光通信システムの重要素子である波長分波素子や分散補償素子などを開発していく。


4. 具体的な事業内容

(1) 光通信用フォトニック結晶偏光子(特許成立)
(2) フォトニック結晶からなる反射型偏光分離素子
(3) 上記のフォトニック結晶素子を用いた新たな光学機能デバイスの研究開発
(4) 独自の手法(自己クローニング法)で作製するフォトニック結晶を利用した新規機能素子の研究開発および設計・試作


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This page updated on August 9, 2002

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