科学技術振興事業団報 235号

平成14年6月24日
埼玉県川口市本町4−1−8
科学技術振興事業団
電話(048)226-5606(総務部広報室)

戦略的創造研究推進事業における
平成14年度新規領域及び研究総括の決定と
研究提案の募集開始



 科学技術振興事業団(理事長 沖村 憲樹)は、戦略的創造研究推進事業において新たに13の研究領域とその研究総括を決定しました。
「戦略的創造研究推進事業」は平成13年度まで戦略的基礎研究推進事業(CREST)、創造科学技術推進事業(ERATO)、若手個人研究推進事業(PRESTO)、国際共同研究事業(ICORP)、計算科学技術活用型特定研究開発推進事業(ACT-JST)、基礎的研究発展推進事業(SORST)、社会技術研究推進事業として進めてまいりました基礎的研究事業を再編成し、今年度より新たに開始するものです。
このたび、本事業における研究課題を下記のとおり募集します。
今年度新たに設定した13の研究領域については「戦略創造プログラム」として募集し、平成12・13年度に発足した研究領域については、それぞれ「CRESTプログラム」・「さきがけプログラム」・「社会技術研究プログラム」として募集を行います。

1.事業の趣旨
 国の科学技術政策や社会的・経済的ニーズを踏まえ、社会的インパクトの大きい目標(戦略目標)を国が設定し、そのもとに推進すべき研究領域を事業団が定め、その達成を目指した基礎的研究を進めるものです。


2.事業の概要
(1) 国が定めた戦略目標の達成に向け、革新的技術シーズの創出を目指した基礎的研究を推進します。
(2) 戦略目標のもと事業団が研究領域を設定し、この研究領域ごとに研究提案を公募し、研究総括が領域アドバイザーの協力等を得て選考します。
(3) 研究の実施状況や評価に即した予算管理や研究運営等を行うため、事業団の直轄的な運営を行います。
(4) 研究成果は可能な限り公開し、社会還元をはかります。
(5) 採択された研究課題について、評価を行います。
(6) 評価結果を受けて、更なる発展が見込まれる研究成果については、研究を継続することがあります。

3.各プログラムの特徴
(1) 新規領域
*1「戦略創造プログラム」
 今年度新たに設定した研究領域において、研究を実施します。
<特徴>
研究総括の研究マネージメントの下、研究代表者または個人研究者が自ら所属する大学や試験研究機関等の研究ポテンシャルを活用しつつ知的資産の形成に向けて、重点化した基礎的研究を推進するシステム。
研究領域や研究課題の性格に応じて柔軟な研究体制を構築して研究を推進する。
(a) チーム研究型では、研究代表者は自らの研究構想を実現するため産・学・官から最適な研究チームを編成し、当該研究課題の責任者として、リーダーシップを発揮して研究を推進する。
(b) 個人研究型およびポスドク参加型では、選定された個人研究者がその研究構想の実現に向けて、単独(個人研究型)またはポスドクの参加のもと(ポスドク参加型)で研究を行う。

(2) 継続領域
*1「CRESTプログラム」
 昨年度までの戦略的基礎研究推進事業(CREST)の特徴を活かして研究を実施します。
<特徴>
研究総括の研究マネージメントのもと、研究代表者が自ら所属する大学や試験研究機関等の研究ポテンシャルを活用しつつ知的資産の形成に向けて、重点化した基礎的研究を推進するシステム。
研究代表者は自らの研究構想を実現するため産・学・官から最適な研究チームを編成して研究を実施する。
研究代表者は当該研究課題の責任者として、リーダーシップを発揮して研究を推進する。

*2「さきがけプログラム」
 昨年度までの若手個人研究推進事業(さきがけ研究21/PRESTO)の特徴を活かして研究を実施します。
<特徴>
時代を先駆ける科学技術の芽を創るため、若手個人研究者の独創性を活かした自由な発想に基づいて、基礎的研究を行うシステム。
選定された個人研究者がその研究構想の実現に向けて、単独(個人研究型)またはポスドクの参加のもと(ポスドク参加型)で研究を行う。
研究総括の研究マネージメントの下、選定された個人研究者の発想に基づいて研究を実施する。

*3「社会技術研究プログラム」
 昨年度までの社会技術研究推進事業の特徴を活かして研究を実施します。
<特徴>
社会が直面する諸問題の解決と社会における新たなシステムの構築に向け、自然科学のみならず社会科学や人文科学等の知見をも統合して従来の学問領域にとらわれない俯瞰的視点から、研究を推進する。
今回募集する研究領域では、ハードウェアの作成、物質的な試料作成・評価といった研究を対象とするよりも、社会に関わる制度、施策などを作成・提案する研究が中心となる。
社会技術研究プログラムは、社会技術研究を総合的に推進するため、科学技術振興事業団と日本原子力研究所が連携協力する体制として設置した「社会技術研究システム」の一環として進められるものである。

4.研究タイプごとの研究費や研究期間等
(新規領域)

研究タイプ 研究費 総額 研究期間* 構成人数
戦略創造
プログラム
チーム研究型I 4〜5千万円程度/年 2〜2.5億円程度 原則5年 数名〜20名
程度
チーム研究型II 9千万円程度/年 4.5億円程度
チーム研究型III 1.5〜2億円程度/年** 7.5〜10億円程度**
個人研究型 1千万円程度/年 3〜4千万円程度 原則3年 1名
ポスドク参加型 2.5千万円程度/年 7〜8千万円程度 2〜3名程度
(継続領域)

研究タイプ 研究費 総額 研究期間* 構成人数
CREST
プログラム
タイプI 4〜5千万円程度/年 2〜2.5億円程度 原則5年 数名〜20名
程度
タイプII 9千万円程度/年 4.5億円程度
タイプIII 1.5〜2億円程度/年 7.5〜10億円程度
さきがけ
プログラム
個人研究型 1千万円程度/年 3〜4千万円程度 原則3年 1名
ポスドク参加型 2.5千万円程度/年 7〜8千万円程度 2〜3名程度
社会技術研究プログラム 1〜2千万円程度/年 3〜6千万円程度 原則3年 数名〜20名
程度

*評価を経て、更なる発展が見込まれる研究成果については、研究を継続することがあります。
**研究内容によっては、より大きな規模の提案も受け付けます。

5.募集領域
 下記に示す研究領域のいずれかに含まれた研究提案を対象とします。応募者は自らの研究構想にもっとも適切と思われる研究領域を1つ選んで、研究提案を行うことになります。
また応募された研究提案は、研究領域ごとに、研究総括が中心となって、書類選考、面接選考等を行い、その結果に基づいて事業団は研究代表者・個人研究者および研究課題を選定いたします。
(1)新規領域
*1「戦略創造プログラム」

No. 研究領域 研究総括
1 糖鎖の生物機能の解明と利用技術 谷口 直之(大阪大学大学院医学系研究科 教授)
2 テーラーメイド医療を目指したゲノム情報活用基盤技術 笹月 健彦(国立国際医療センター研究所 所長/九州大学生体防御医学研究所 教授)
3 シミュレーション技術の革新と実用化基盤の構築 土居 範久(慶應義塾大学理工学部情報工学科 教授)
4 超高速・超省電力高性能ナノデバイス・システムの創製 榊 裕之(東京大学生産技術研究所 教授)
5 新しい物理現象や動作原理に基づくナノデバイス・システムの創製 梶村 皓二((財)機械振興協会 副会長・技術研究所 所長)
6 高度情報処理・通信の実現に向けたナノファクトリーとプロセス観測 蒲生 健次(大阪大学大学院基礎工学研究科 教授)
7 高度情報処理・通信の実現に向けたナノ構造体材料の制御と利用 福山 秀敏(東京大学物性研究所 所長、教授)
8 医療に向けた化学・生物系分子を利用したバイオ素子・システムの創製 相澤 益男(東京工業大学 学長)
9 ソフトナノマシン等の高次機能構造体の構築と利用 宝谷 紘一(名古屋大学大学院理学研究科 教授)
10 医療に向けた自己組織化等の分子配列制御による機能性材料・システムの創製 茅 幸二(岡崎国立共同研究機構分子科学研究所 所長)
11 環境保全のためのナノ構造制御触媒と新材料の創製 御園生 誠(工学院大学工学部 教授)
12 エネルギーの高度利用に向けたナノ構造材料・システムの創製 藤嶋 昭(東京大学大学院工学系研究科 教授)
13 情報、バイオ、環境とナノテクノロジーの融合による革新的技術の創製
潮田 資勝(東北大学電気通信研究所 教授)
No.3の領域では、革新的なソフトウェアの構築など個人でも大きな成果が期待できる研究提案が多いと考えられるため、個人研究型またはポスドク参加型の課題も対象とします。

No.13の領域は、ナノテクノロジー分野横断的な研究として比較的初期的な研究を対象とし、個人研究型またはポスドク参加型の領域として設定します。

その他の領域においては、チーム研究型の課題のみを対象とします。

(2)継続領域
*1「CRESTプログラム」

No. 研究領域 研究総括
1 たんぱく質の構造・機能と発現メカニズム
−たんぱく質の機能発現メカニズムに基づく革新的な新薬、診断技術及び物質生産技術の創製を目指して−
大島 泰郎(東京薬科大学生命科学部 教授)
2 免疫難病・感染症等の先進医療技術
−遺伝子レベルでの発症機構の解明を通じた免疫難病・感染症の新たな治療技術の創製を目指して−
岸本 忠三(大阪大学 学長)
3 情報社会を支える新しい高性能情報処理技術
−量子効果、分子機能、並列処理等に基づく新たな高速大容量コンピューティング技術の創製を目指して−
田中 英彦(東京大学大学院情報理工学系研究科 研究科長)
4 水の循環系モデリングと利用システム
−水資源と気候、人間活動との関連を踏まえた水資源の循環予測・維持・利用のシステム技術の創製を目指して−
虫明 功臣(東京大学生産技術研究所 教授)
5 生物の発生・分化・再生 堀田 凱樹(国立遺伝学研究所 所長)
6 植物の機能と制御 鈴木 昭憲(秋田県立大学 学長)
(No.1〜No.4は平成13年度発足、No.5,6は平成12年度発足)

*2「さきがけプログラム」
【個人研究型】
No. 研究領域 研究総括
1 生体分子の形と機能 郷 信広(日本原子力研究所計算科学技術推進センター 特別研究員)
2 情報と細胞機能 関谷 剛男(三菱化学生命科学研究所 副所長兼トランスレイショナル研究部長)
3 情報基盤と利用環境 富田 眞治(京都大学大学院情報学研究科 教授)
4 ナノと物性 神谷 武志(大学評価・学位授与機構学位審査研究部 教授)
5 認識と形成 江口 吾朗(熊本大学 学長)
6 秩序と物性 曽我 直弘(産業技術総合研究所 理事)
7 相互作用と賢さ 原島 文雄(東京電気大学工学部 教授)
8 機能と構成 片山 卓也(北陸先端科学技術大学院大学情報科学研究科 教授)
(No.1〜No.4は平成13年度発足、No.5〜No.8は平成12年度発足。)
【ポスドク参加型】
No. 研究領域 研究総括
1 生体と制御 竹田 美文(実践女子大学生活科学部 教授)
2 光と制御 花村 榮一(千歳科学技術大学光科学部 教授)
3 合成と制御 村井 眞ニ(科学技術振興事業団研究成果活用プラザ大阪 館長)
4 協調と制御 沢田 康次(東北工業大学 教授)
5 タイムシグナルと制御 永井 克孝(三菱化学生命科学研究所 取締役所長)
6 変換と制御 合志 陽一(国立環境研究所 理事長)
(No.1〜No.3は平成13年度発足、No.4〜No.6は平成12年度発足。)

*3「社会技術研究プログラム」
No. 研究領域 研究総括
1 社会システム/社会技術論 村上 陽一郎(国際基督教大学 教授/東京大学名誉教授)
2 循環型社会 山本 良一(東京大学国際・産学共同研究センター センター長)
3 脳科学と教育 小泉 英明(日立製作所 基礎研究所・中央研究所 主管研究長)
(平成13年度発足。)

6.募集締切
 締め切りは、平成14年8月12日(月)(当日消印有効)です。

7.募集説明会の予定
開催地 日 時 会 場
札 幌 7月10日(水)
13:30〜16:00
科学技術振興事業団 研究成果活用プラザ・北海道
札幌市北区北19条西11丁目
Tel. 011-708-1183
福 岡 7月10日(水)
13:30〜16:00
科学技術振興事業団 研究成果活用プラザ・福岡
福岡市早良区百道浜3-8-34
Tel. 092-851-8169
つくば 7月11日(木)
14:30〜17:00
つくば国際会議場
つくば市竹園2-20-3
Tel. 0298-61-0001
名古屋 7月11日(木)
13:30〜16:00
名鉄グランドホテル
名古屋市中村区名駅1-2-4
Tel. 052-582-2211
大 阪 7月12日(金)
13:30〜16:00
大阪科学技術センター
大阪市西区靭本町1-8-4
Tel. 06-6443-5322
広 島 7月12日(金)
13:30〜16:00
科学技術振興事業団 研究成果活用プラザ・広島
東広島市鏡山3丁目10-23
Tel. 0824-93-8235
仙 台 7月15日(月)
13:30〜16:00
仙台ホテル
仙台市青葉区中央1-10-25
Tel. 022-225-5171
東 京 7月15日(月)
13:30〜16:00
科学技術振興事業団 東京本部
東京都千代田区四番町5-3
Tel. 03-5214-8401
注) 上記の各電話番号は募集説明会会場のものです。内容等につきましては、下記までお問い合わせ下さい。

8.問い合わせ先
〒332-0012 埼玉県川口市本町4-1-8 川口センタービル12F
科学技術振興事業団 戦略的創造事業本部 研究推進部・特別プロジェクト推進室
募集専用Tel 048-226-5693    Fax 048-226-1164, 2144, 1216

詳細はホームページをご覧下さい。
http://www.jst.go.jp/boshuu/jigyou/rp-info.htmlをご参照下さい。
 


This page updated on June 24, 2002

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