科学技術振興事業団報 第200号

平成14年1月9日
埼玉県川口市本町4-1-8
科学技術振興事業団
電話(048)226-5606(総務部広報室)

プレ・ベンチャー事業から大学発ベンチャー:
「光学技術と半導体レーザー技術」を活用したベンチャー企業の設立について

 科学技術振興事業団(理事長 沖村憲樹)では、平成11年度より大学等の研究成果をベンチャービジネスにつなげていくために起業化に向けた研究開発を行う新規事業志向型研究開発成果展開事業(プレ・ベンチャー事業)を実施してきました。
 この度、プレ・ベンチャー事業の平成11年度に開始しました研究開発課題「高精細プリンター用のマルチ対応光走査装置」の研究開発チーム(リーダー:小俣公夫、サブリーダー:新田勇新潟大学大学院自然科学研究科助教授)のメンバー及び新潟大学の研究者等が出資してベンチャー企業 株式会社オプセル(小俣公夫社長、本社:埼玉県さいたま市、資本金:1,500万円)を平成13年12月10日に設立しました。
 この研究開発チームは、光学技術と半導体レーザー制御技術を活用し、規格化された小型の光走査ユニットを複数結合させ広幅のレーザー走査を可能にする独自の技術を開発しました。このレーザー光走査装置は、走査スピードの点で従来品より5〜10倍の性能があり、走査幅においてもフレキブルであり応用利用がしやすくなる利点を有しています。また、この光走査装置に使用している走査レンズには新潟大学の新田勇助教授の開発したシュリンクフィッタというレンズの締結方法を採用しているため温度安定性が向上している。
 株式会社オプセルは、この光走査装置を印刷業界、プリント基板業界等で光走査装置及び光学機器関連製品の開発製造販売を行います。
 本技術は、感光性材料の評価装置、さらに光学関連商品として顕微鏡対物レンズや高精度な計測レンズ、レーザー加工用の微細加工用レンズなどへの応用が期待されています。


  なお、本件についての問い合わせは、企業化開発事業本部 技術展開部 新規事業創出室
 (電話03−5214−0016) 服部又は難波までご連絡下さい。


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