(参考2)

社会技術研究推進事業における募集研究領域の概要


 
研究領域・領域統括 研究領域の概要
「社会システム/社会技術論」

 村上 陽一郎
(国際基督教大学 大学院部長/東京大学名誉教授)
 この研究領域では、科学や技術が社会の構成にとって不可欠となっているような現代社会を前提として、新しい社会システムや制度等の構築につながる研究を対象とします。
 参考までにこの領域において、すでに存在していると思われる具体例を挙げれば、技術イノベーションを含む経済学(技術経済)、規制のための科学(レギュラトリ・サイエンス)などになりますが、科学や技術の組み込まれた社会を対象とした新たな研究課題の発掘を含みます。
 
研究領域・領域統括 研究領域の概要
「循環型社会」

 山本 良一
(東京大学国際・産学共同研究センター センター長)
 個々の要素技術を超えて理工学的視点、社会科学的視点の両面から地球環境問題に俯瞰的に取り組む、広義の「循環型社会」についての研究を対象とします。
 具体的には、持続可能な開発を判断する指標群の開発、エコ効率の高い技術、製品、サービスの設計、生産、普及、循環のための新たな社会システムとビジネスモデルの構築や環境認識共同体の形成のための方法等の研究が含まれます。
 
研究領域・領域統括 研究領域の概要
「脳科学と教育」

 小泉 英明
(株)日立製作所中央研究所主管研究長)
 学習概念を、脳が環境からの刺激に適応し、自ら情報処理神経回路網を構築する過程として捉え、従来からの教育学や心理学等に加え、生物学的視点から学習機序の本質にアプローチする研究を対象とします。
 具体的には、脳神経科学の蓄積されたデータの学習・教育への適用、発達認知神経科学や進化・発達心理学、各種神経科学を基盤とした知見の学習機序や広義の教育への応用、自然科学・人文学の成果と臨床、教育、保育等の現場の知識を融合した学習・教育等、前胎児期から一生を終えるまでの全ての学習・教育過程を包括的な視点で捉え直し、少子・高齢化社会における最適な学習・教育システムとその社会基盤構築に資する研究等が含まれます。
 

This page updated on December 21, 2001

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