氏名 |
フリガナ |
所属機関 |
所属学部・学科など |
研究課題名 |
植田 和弘 |
ウエダ カズヒロ |
京都大学 |
大学院経済研究科 教授 |
都市と農村の連携を通じた有機物循環システムの再生 |
原田 幸明 |
ハラダ コウメイ |
独立行政法人 物質・材料研究機構 |
材料研究所エコマテリアル研究チーム チームリーダー |
マテリアルリース社会システム構築のための総合研究 |
福島 哲郎 |
フクシマ テツロウ |
(株)日本環境認証機構 |
取締役社長 |
環境格付け指標、格付け手法、情報公開方法の開発 |
総評 : 領域統括 山本 良一(東京大学国際・産学共同研究センター センター長)
循環型社会に係わる研究プロジェクトは数多く立ち上げられているが、その内実は個別の技術課題に矮小化されがちであった。要素技術に関する研究についてもまだ発展の余地があり、重要であることは言を待たないが、成熟化しつつある要素技術を集成し、それを社会において運用するために必要となる社会システムまでも視野に入れた、循環型社会のあり方についてのグランドデザインを行うことは、喫緊の課題と言える。このような問題意識から、個別の要素技術を超え、理工学並びに人文社会科学の両面から地球環境問題に取り組む俯瞰的な提案を期待し、本研究領域を設定した。
本年度の選考に当たっては、提案内容の質や、領域の趣旨への合致度などの他、選考後速やかに研究を開始できる程度に準備が整っていることを重視した。循環型社会の研究は、既に理論研究のみの段階ではなく、実際の社会で適用され評価される局面にあることから、より実践的であることを重視した次第である。中には極めて魅力的な内容でありながらやや準備不十分な提案も見受けられたが、これは本事業が今年度から開始されたばかりであり関係者に周知してから募集締め切りまで期間が短かったためであろう。
本研究領域に対しては42件もの研究提案が寄せられ、その中から7件を面接選考対象とし、最終的にはその中から3件を採択した。採択された課題はいずれも個別の技術に偏らない俯瞰的視点から循環型社会のグランドデザインを行う野心的なものである。3年という短い期間ではあるが、これらが真の循環型社会構築への礎石となることを期待する。
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