開発を終了した課題の評価


 
課 題 名 「表面力測定装置」
研 究 者 栗原和枝(東北大学 教授)
所 有 者 日本レーザ電子株式会社
科学技術振興事業団
委託企業 日本レーザ電子株式会社
開 発 費 190,000,000 円
開発期間 平成10年3月〜平成13年3月
評 価  本新技術は、2つの表面間に働く微小な力の大きさを、表面間の距離の関数として自動測定できるようにしたもので、その内容は@表面力測定用試料台の駆動に、制御が容易かつ精密制御が可能な移動機構としてパルスモータに差動ばね機構を組み合わせた微小移動機構の開発 A試料間に働く力による板ばねのたわみ量をレーザプローブ(レーザ干渉式変位計)で測定する方式の開発である。
 この結果、力測定分解能は認定基準100nN以下に対し98nN、距離測定分解能は認定基準1nm以下に対し0.813nm、応答速度は認定基準100ms以下に対し100msの性能が得られ、さらにこれらをコンピュータで制御することにより測定の自動化を実現した。
 本新技術により、不透明な試料等広範囲な物質の表面力の測定や表面力の動的な測定の自動化が可能となり、物質の表面・界面に係わる研究のみならず、新薬の創製・評価、バイオテクノロジー分野、分子レベルでの微細加工など、様々な分野での利用が期待される。
評 価 者
新技術審議会会長 末松安晴
新技術審議会新技術開発部会長 廣部雅昭
新技術審議会委員 増本 健、富山朔太郎、石谷 炯、高橋 清、中川威雄、増田善昭、御園生 誠、吉村 進、小村 武
評 価 日 平成13年11月29日
 
本件に関する問い合わせ先 東京都千代田区四番町5-3
科学技術振興事業団 開発部 管理課 夏見、井口
 Tel: 03-5214-8435 ; Fax: 03-5214-8999
 

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