本新技術は、ダイヤモンドと立方晶窒化ホウ素(cBN)の両方の利点を併せ持つ新材料B−C−Nヘテロダイヤモンド焼結体の製造に関するものである。
硬質材料の切削、切断加工の分野では、現在、ダイヤモンドとcBNの焼結体からなる切削工具が主流となっている。ダイヤモンドは地球上で最も硬い物質であることから、切削加工工具に適した材料であるが、高温下において鉄系金属中への拡散が大きいことから摩耗が激しく、鉄系金属の加工には適していない。一方、cBNは、酸化雰囲気中で1,200℃まで安定であること、高温においても鉄系金属との反応性がないことから、切削工具として鉄系材料の加工に広く用いられているが、硬さにおいてはダイヤモンドに劣るという問題があった。
本新技術は、新たに合成が可能となったB−C−Nヘテロダイヤモンド(微粉末)を原料に、高温高圧プレス装置により焼結体を製造するものである。これを加工することにより、ダイヤモンドとcBNの両方の利点を併せ持つ優れた切削工具の製造が可能になる。
本新技術には次のような特徴がある。
従って、次のような用途が期待される。
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This page updated on December 14, 2001
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