(別紙1)

研究情報データベース化事業
平成13年度 選定された課題


 
課題名 蛋白質・DNA等水素・水和水データベース
機関名 日本原子力研究所 先端基礎研究センター
概 要  中性子回折法は、生体物質(蛋白質、DNA等)の水素・水和構造の原子レベルでの決定を可能にする唯一の実験手法である。本データベースは、この手法によって取得された水素・水和水の結合様式、ダイナミクス(運動性)、環境(アミノ酸残基、官能基等)等のデータをデータベース化するものである。完成時には、約50種の蛋白質について決定される水素原子約50,000個、水和水5,000個のデータを格納する予定。
 生命現象を理解するためには生体物質(蛋白質・DNA等)の構造に基づいた機能解析が必要であり、特に、生理機能に直接関与する水素原子や水和構造を決定することは重要であり、本データベースは創薬や生体物質の機能解明において役立つと期待できる。
 
課題名 日本周辺の海洋環境及び海洋生物データベース
機関名 水産総合研究センター中央水産研究所
概 要  20世紀初頭から中央水産研究所等が調査・収集してきた、日本周辺海域の海洋環境、及び卵稚仔プランクトン・魚体測定等の海洋生物データをデータベース化し、海洋環境変動と生物量及び生物特性値の変化を総合的に検証するためのデータベースを構築する。完成時には、深度別水温・塩分の定線観測データ750,000点(75年分)、灯台定地水温観測データ177,000点(46年分)、卵稚仔プランクトンデータ100,000件(30年分)、魚体測定データ81,000件(30年分)を格納する予定。
 本データベースは、日本の全国的な規模での20世紀初頭まで遡った環境と生物量及び生物特性値の変化を網羅的かつ時系列的に検証することができ、温暖化等の地球環境変化が海洋環境、海洋生物に与える影響を明らかにする研究にとって有用である。
 
 

This page updated on November 16, 2001

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