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研究概要一覧


【個人研究型】

「相互作用と賢さ」(領域総括:原島 文雄 東京都立科学技術大学長) 7件

氏 名 機関・所属・役職 研究課題名 研究課題概要
石島 秋彦 名古屋大学大学院工学研究科助教授 新世代ナノ計測の開発と生体分子への応用 現在のナノ計測システムに比べ、高時間,空間分解能を有する新世代ナノ計測システムを開発し、ナノメートルレベルで生体分子の運動を正確に計測することを目的とする。これらの計測系を開発することにより、運動タンパク質以外の生体分子にもその研究分野を広げ、生体分子のエネルギー変換機構の解明を目指す。
小林 宏 東京理科大学工学部助教授 人間行動を補助するマッスルスーツの開発 筋力を補うことによって人間の行動を補助する、人間に優しい知的システムの構築を目指す。本研究では、金属を一切用いず、着用によりあらゆる動作が可能になる空気圧駆動の軽量なマッスルスーツの開発を行い、着用した要介護者や肉体労働者のそれぞれの意思に順応した筋力補助,動作補助の実現を目指す。
柴田 崇徳 産業技術総合研究所知能システム研究部門主任研究員 人とロボットの共生と学習に関する研究 人とロボットの相互作用において、心理実験により人の慣れと飽きについて研究し、さらにロボットの感覚情報を統合して、飼い主(人)に関する学習を行い、人に依存した価値に基づく学習を行うことにより、人がロボットに対して愛着を醸成し、長期間に渡り相互関係を継続させるための共生型の学習法の研究開発を行う。
高ア 正也 埼玉大学工学部助手 弾性表面波皮膚感覚ディスプレイの開発 固体表面をなぞった時の感覚を再現するシステムの構築を目指す。具体的には、3次元形状測定を通して粗さや微細模様を有限個のパラメータとして蓄え、弾性表面波を用いた提示装置の制御にそのパラメータを利用する。バーチャルリアリティーのみならず、ロボット等の遠隔操作の補助、視覚に頼らないコンピュータ入出力装置への応用を図る。
塚越 秀行 東京工業大学大学院理工学研究科助手 人体へ適応化するウェアラブル・フルイドパワーの開発 人間の関節動作を支援できる、装着型流体アクチュエータを開発する。まず最初に、着心地のよさを示す「装着感指数」を高める柔軟空圧アクチュエータの設計を行う。次に、人体の筋肉特性に適応化し、運動機能の回復や向上を促すような動作特性を目指していく。
土佐 尚子 ATR知能映像通信研究所客員研究員 無意識情報から生成される物語り技法 人工生命体が、過去の履歴や人間の心理・願望から今後の展開をドラマ仕立てでみせ、人間の行動判断を賢く助けるインタラクティブ語り部の技術を研究する。マルチプロットのドラマをインタラクティブに生成して、これから起こりうる可能性を映像化。そして、人工生命体が生成する物語りの映像が増えていくと、人間と人工生命体との共通の体験やエピソードが蓄積され、より適切な物語りと、知恵を語ってくれる。芸術的技法から賢く相互作用のある工学を生み出す研究である。
村田 剛志 国立情報学研究所情報学基礎研究系助教授 Webにおけるコミュニティの発見 膨大なWeb情報を有効活用するために、Webにおけるコミュニティを発見するシステムの構築を目標とする。興味を共有するWebページ集合(Webコミュニティ)の発見と、同じ興味を持つユーザ集合(ユーザコミュニティ)の発見、さらに両コミュニティ間の相互作用の解明を行なう。
*下線部は研究の実施により期待される技術の発展や新技術の創製を示す。

This page updated on November 12, 2001

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