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研究概要一覧


【個人研究型】

「情報基盤と利用環境」(領域総括:富田 眞治 京都大学大学院情報学研究科 教授) 7件

氏 名 機関・所属・役職 研究課題名 研究課題概要
合田 憲人 東京工業大学大学院総合理工学研究科講師 マルチPCクラスタ上での数値最適化問題求解アプリケーションの開発 本研究では複数の比較的小規模なPCクラスタをGrid計算技術を用いて融合し、その上での高性能アプリケーションの開発手法に関する研究を行う。具体的には、Grid計算技術により結合されたマルチPCクラスタシステムを構築し、その上で数値最適化問題を高速に求解するアプリケーションプログラムを開発する。また、マルチPCクラスタ上で適切な負荷分散を実現するアプリケーションスケジューリング技術を開発する。
伊藤 智義 千葉大学工学部助教授 実時間三次元動画像再生を可能にする超高速ホログラフィ専用計算機の開発 大な情報処理を必要とする計算機ホログラフィを、汎用の計算機システムに比べて1000倍以上効率的(高速)に扱うことが可能な専用計算機システムを開発する。これを情報エンジンとして、これまで実現が困難であったホログラフィによる三次元動画像再生及び流体の三次元可視化解析を可能にするHPIV (Holographic Particle Imaging Velocimetry) 法の実用化に向けた試作を行う。
片桐 孝洋 日本学術振興会 特別研究員−PD 並列実行環境に依存しない高性能数値計算ライブラリ 連立一次方程式の求解や固有値計算ができる並列数値計算ライブラリは科学技術計算の根幹をなすツールであるが、わが国ではほとんど開発がなされておらず欧米製ソフトウエアに席巻されている。この現状を打破するため、スーパーコンピュータからPCクラスタまでの広範な計算機環境で実用となるライブラリの研究を行う。並列実行環境に依存しないライブラリ構築のため、自動チューニング機能という新しい技術の確立を目指す。
佐藤 寿倫 九州工業大学情報工学部助教授 履歴に基き再構成するマイクロプロセッサの研究 プログラムの実行時にその動作を特徴付ける履歴を獲得し、これを利用して再構成されるマイクロプロセッサアーキテクチャの研究を行う。本アーキテクチャではハードウエアそのものの再構成を行うわけではなく、制御信号に近い極めて抽象度の低いソフトウエアの最適化を行うことで、制御対象であるハードウエアを仮想的に再構成する。その結果得られる適応性により、携帯性・低消費電力・高信頼性を満足するプロセッサを実現する。
津村 徳道 千葉大学工学部助手 次世代電子商取引のための質感再現技術の構築 色・光沢感など物体の質感を,顧客のディスプレイ上に正確に配信する技術の構築を行う。顧客のディスプレイは色再現域,最大輝度等に制限があり,また観察照明も変化するため,各ディスプレイ・照明環境に適応的に画像を再現する.また,適応的な質感再現技術の実用化のために,正確・インタラクティブ・実時間に質感再現画像をレンダリングし,配信するアーキテクチャ・システムの研究を行う。
成瀬 誠 東京大学大学院情報理工学系研究科助手 チップ間ダイレクト光接続による高バンド幅コンピューティング 近年の光技術の目覚しい進歩を基盤として、チップ間を直接光で接続した応用システムの実現を目指す。多数のコンポーネントを光によって接続するシステムの実現形態や制御アーキテクチャの検討に加えて、大量データの超並列処理・超並列イメージングなど、光の高バンド幅を生かすキラーアプリケーションの開発によって、高バンド幅コンピューティングの実証を試みる。
橋本 昌宜 京都大学大学院情報学研究科助手 超微細LSIにおけるオンチップ高速信号伝送技術の開発 超微細LSIにおけるブロック間の長距離高速信号伝送技術を開発する。プロセッサ・メモリ間,プロセッサ間の高速かつ大容量な通信を実現し、システム性能を向上させる.オンチップ伝送線路に,短いサイクルで信号を送り込むウエィブパイプラインの技術を用いることにより、配線性能の劣化問題を解決し,製造プロセスの進化にともなう伝送容量の向上を実現する。
*下線部は研究の実施により期待される技術の発展や新技術の創製を示す。

This page updated on November 12, 2001

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