6. | 戦略目標:「技術革新による活力に満ちた高齢化社会の実現」 | ||||||||||||||||||||||||||||||
研究領域:「生物の発生・分化・再生」 | |||||||||||||||||||||||||||||||
「発生・分化・再生生物学の新たな展開をめざして」 この研究領域は、昨年度からスタートし、本年度は第二年次である。多細胞生物の発生過程のメカニズムを分子・細胞・器官・個体などさまざまなレベルで意欲的に研究を展開し、世界的な活躍が期待出来る研究を募集したところ、国公立大学のみならず、国立研究機関その他から74件の応募があった。これらは、各種幹細胞、生殖細胞、発生・分化に関わるシグナル伝達機構の解明、再生医療をめざした基礎研究など非常に多岐にわたる興味のある提案であった。 これらの74件の提案は6名の領域アドバイザーにお願いして書類審査を行い、特に優れた11件を選定して、面接を行った。面接では、研究の背景、ねらい、独創性、他にない優れた点、研究の進め方、研究体制等の点から質疑応答を行い、提案課題の採択に関する検討を行った。 その結果、脂肪細胞の分化・形質転換とその制御、嗅覚系における神経回路形成と再生の分子機構、特異的・新規発生遺伝子の機能の網羅的解析、網膜内領域特異化と視神経の発生・再生機構の4課題が採択された。これらはいずれも世界的な活躍とインパクトの期待される非常に高いレベルの研究であると評価された。このほかにも多くの興味ある提案があったが、採択できず残念であった。 |
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研究領域:「植物の機能と制御」 | |||||||||||||||||||||||||||||||
「植物科学:21世紀的課題への挑戦」 この研究領域は、昨年度からスタートし、本年度は第二年次となる。地球環境の劣化、食糧危機等の地球規模の課題解決のために、いま、植物の持つ多様な機能が注目されている。この研究領域では、植物の持つ多様な機能に着目し、その解明と制御を通じて、上記の地球規模での問題解決など、広く社会に貢献しうる植物科学の推進をめざしている。 本年度の応募においても、大学、独立行政法人、国立研究機関、企業などに属する研究者から多岐にわたる植物科学の分野に係る54件の提案があった。この領域のカバーしている技術分野は広範であることから、理学、農学、薬学、食品化学、生物工学、植物科学など様々な分野の有識者、研究者等からなる合計8名のアドバイザーの協力を得て、採択課題の選考を行った。 今回、採択候補とした課題は、いずれも植物科学の先端的な研究であり、たとえば、植物の鉄栄養制御、トリプトファン生合成系における一次・二次代謝の制御と利用など、植物の持つ多様な機能に着目した植物科学の未知分野を切り拓く研究提案であり、21世紀的課題に取り組む飛躍的な成果が期待される課題を選ぶことが出来たと考えている。それらは、将来が期待される比較的若手の研究者や重要なテーマを長年追求してきた研究者からの提案である。なお、採択候補にならなかった課題も、いずれも、植物科学の分野で優れた研究実績を有する研究者からの貴重な提案であった。 |
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