開発を終了した課題の評価


 
課 題 名 車載用磁気インピーダンスセンサ」
研 究 者 毛利佳年雄(名古屋大学 教授)
所 有 者 毛利佳年雄
愛知製鋼株式会社
科学技術振興事業団
委託企業 愛知製鋼株式会社
開 発 費 262,222,244 円
開発期間 平成11年3月〜平成13年8月
評 価  本新技術は、外部磁界により磁気インピーダンスが大きく変化するFeCoSiB系アモルファスワイヤを感磁媒体として用い、このワイヤに外部より応力歪みを与えることなく素子化する技術、および温度安定性に優れた検出回路の開発により、車載用に適した磁気インピーダンスセンサ(MIセンサ)の量産化技術の開発に成功した。
 本新技術では、@アモルファスワイヤを、アルミニウム接合剤を用いた超音波ボンディングで、歪みを与えることなく堅牢な接合をすることで、素子のモールド化を可能とした。Aピックアップ信号の検出に、アナログスイッチを用いた検出回路の開発により、耐熱衝撃、耐振動性が大幅に向上し、温度変化に対する信号出力も安定した。その結果、磁界検出総合精度は認定基準1mG以内に対し0.84mG以下、磁界検出温度特性は認定基準10mG以内に対し1.21mG以下、また、不良率は認定基準1%以内に対し0.7%となり、小型・低消費電力で耐熱、耐振動性に優れ、極めて出力安定性の高い高感度磁気センサが開発できた。
 本新技術により、自動車用途の過酷な条件下でも安定性に優れた車載用途の高感度磁気センサとしての利用が期待される。
評 価 者
新技術審議会会長 末松安晴
新技術審議会新技術開発部会長 廣部雅昭
新技術審議会委員 増本 健、富山朔太郎、石谷 炯、中川威雄、増田善昭、吉村 進、小村 武(代理出席 平木宏二)
評 価 日 平成13年9月19日
 
本件に関する問い合わせ先 東京都千代田区四番町5-3
科学技術振興事業団 開発部 管理課 夏見、井口
Tel: 03-5214-8435 ; Fax: 03-5214-8999
 

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