総括責任者 吉田 賢右 氏の略歴等
総括責任者
よしだ まさすけ
吉田 賢右(東京工業大学資源化学研究所生物資源部門 教授)57歳
昭和19年 2月 |
生まれ |
昭和41年 3月 |
東京大学理学部生物化学科 卒業 |
昭和47年 3月 |
東京大学大学院理学系研究科生物化学専攻課程博士課程修了 理学博士 |
昭和47年10月 |
自治医科大学第一生化学講座 助手 |
昭和53年10月 |
自治医科大学第一生化学講座 講師 |
昭和60年 4月 |
東京工業大学理学部 助教授 |
平成 元年12月 |
東京工業大学理学部 教授 |
平成 2年 6月 |
東京工業大学生命理工学部 教授 |
平成 4年 4月 |
東京工業大学資源化学研究所 教授 |
生化学・生体エネルギー変換
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国際シンポジウムMolecular chaperones 2000,
co-chair |
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社団法人日本生化学会評議員 |
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社団法人日本生化学会理事(平成10年〜平成12年) |
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社団法人日本生化学会各種授賞等選考委員会委員(平成12年〜平成13年) |
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米国 生化学・分子生物学会発行国際学術誌 “Journal of Biological Chemistry” Editorial Board |
好熱菌からATP合成酵素の構成サブユニットを単離し、再構成実験に成功した(J.Biol. Chem.,1977)。また、この酵素のサブユニット構成を超遠心分析とサブユニットのアミノ酸分析によって精密に調べ、α3β3γ1δ1ε1という構成比を初めて確定した(J. Biol. Chem.,1979)。さらに、生化学的に安定な好熱菌ATP合成酵素の特性を生かした研究を展開し、ATPase活性をもったα3β3複合体やα1β1ダイマーの調製(Proc.Natl. Acad. Sci. USA,1989)、α3β3γ複合体発現系の構築(Biochim.Biophys. Acta,1995)に成功した。これらの研究は、その後のATP合成酵素の触媒反応機構の研究に大きな影響を与えた。さらに、ATP合成酵素の中心軸サブユニットであるγサブユニットが実際に酵素の中で回転する様子をビデオ映像で捉えることに成功した(Nature,1997)。ATP合成酵素のサブユニット構成比の研究は、ボイヤーの回転触媒説に大きなヒントを与え、γサブユニットの回転の実時間観察が1997年にノーベル化学賞を受賞したこの説を決定的なものにした。酵素の触媒反応を、1分子の単位で顕微鏡を用いて実時間観察するという新しい研究手法によって、酵素反応の分子機構研究においてこれまでの生化学実験とは全く異なる情報を提供している(Cell,1998)。
平成10年 |
米国 タンパク質学会 The Amgen Award |
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