<参考>
日本側代表研究者: | 御子柴克彦(東京大学医科学研究所 教授、 理化学研究所脳科学総合研究センター グループディレクター) |
研究主題: | カルシウム振動(英語名:Calcium Oscillation) |
共同研究相手機関: | カロリンスカ研究所(スウェーデン) (代表研究者:Anita Chatarina Aperia 小児科 科長・教授) |
【評価結果】 |
御子柴克彦氏は、世界に先駈けてイノシトール3リン酸(IP3)受容体を同定し、それが細胞質へのCa2+放出の制御を担うことを明らかにした。また、創造科学技術推進事業「御子柴細胞制御プロジェクト」では総括責任者として、Ca2+が受精、細胞分裂、背腹軸決定、高次脳機能などの多様な生理作用に関わることを明らかにしている。これまでの研究実績と今回の研究構想および研究推進能力を考慮すると、さらなる研究の進展が期待され、日本側代表研究者としてふさわしいと思われる。
本研究主題は、発生・分化や生体の生理機能にとって大切な役割を担うCa2+について、その作用メカニズム等を濃度の振動という新たな切り口から探求するものである。生命現象の解明に資する重要な研究であると思われ、また、病理的な側面からのアプローチでは、診断法の確立・医薬品の開発等も期待される推進すべき研究主題である。
共同研究相手機関であるカロリンスカ研究所は、医学分野では世界的な実績と実力を持つ機関であり、十分な研究推進環境を備えている。本研究においては日本との対等かつ相補的な役割が期待され、双方にとって有益な研究推進が期待される。
【評価者】 |
新技術審議会基礎研究部会委員 |
石田 端穂、井上 祥平、大塚 榮子、鈴木 昭憲、廣重 力、 竹内 伸、富山 朔太郎、西村 暹、柳田 博明 |
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This page updated on December 12, 2000
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